2025年も港北区の29カ所で「防災訓練」が始まり、樽町では“いつもの体育館”が使えないことから、公園などでの「フェア」形式での初開催となる予定です。
樽町連合町内会は、今月(2025年)6月15日(日)10時から12時まで、初となる「たるまち防災・防犯フェア」を樽町しょうぶ公園(雨天時は樽町地域ケアプラザ内、樽町1)で開催します。
通常、会場として使用している「地域防災拠点(指定避難所)」の樽町中学校(樽町4)の体育館がリニューアル工事中で使用できないことを受け、「より参加しやすく、人が集まりやすいしょうぶ公園での初企画として行います」と、同連合町内会会長の小泉亨(とおる)さん。
樽町で今年2月に行った住民アンケートでは、取り組んでほしい分野として「防犯、防災、交通安全」との回答が最多かつ約70%の要望があったとのこと。
先月5月に発表された「港北区運営方針」でも、住民ニーズの高まりを受け、「安全に、安心して暮らせるまちづくり」とのテーマが区の最重要施策となったことも踏まえ、今回の企画に至ったと説明します。
これまでおこなわれてきた「防災訓練」の一環としての消火器体験や、樽町での避難所と備品の紹介、ペット避難についてや、防災用品の販売のほか、消防車の展示や「こども消防服」での記念撮影といった企画が行われる予定とのこと。
新たに行われる「防犯対策」として、家庭用防犯カメラの紹介や、樽町での「防犯パトロール」活動についての紹介、港北警察署の協力によるパトカーや白バイとの記念撮影も行われるとのことです。
「特に、子育て・ファミリー層の皆様には、地域コミュニティを知る上でもご参加いただければ」と小泉さん。
港北区内には、小学校・中学校を拠点とした「地域防災拠点」が29カ所あり、おおむね各拠点で行われる訓練は、昨年(2024年)に続き、今年は樽町での開催が初めてとのこと。
各拠点で活動を担う中心となっている自治会町内会の加入率も、港北区では61.8パーセントと、対前年で0.8パーセント減少しており(2023年は62.6パーセント)、地域での「つながり」づくりの機運の醸成や、地域の防災・防犯活動の担い手確保も急務となっています。
“いざ”の大規模災害に備えるためにも、誰しも自宅や職場などからの最寄りの「地域防災拠点」をまずは知り、訓練の開催やその内容をまずは確認することから始めることが望まれます。
【関連記事】
・【前年記事】港北区の地域防災拠点は29カ所、6月9日(日)の樽町から訓練スタート(2024年6月7日)
【参考リンク】
・「思いあいのまち樽町」にようこそ!(横浜市港北区樽町地域のホームページ)※同イベントの案内も
・樽町しょうぶ公園の場所(Googleマップ)
・港北区内の避難場所一覧(横浜市港北区)