新しくなった川崎信金の綱島支店が元の場所でオープンしました。
川崎信用金庫(川崎信金、本店:川崎区砂子・堤和也理事長)は2年前の2023年5月から仮店舗(綱島西2)へ移していた綱島支店(綱島西1)の新たなビルを完成させ、今週(2025年)5月19日から新店舗での営業を始めています。
川崎信金にとって綱島支店は横浜市内に開設した初の支店。今から60年前の1965(昭和40)年9月に子母口綱島線沿いの綱島西4丁目(のちの吉田橋支店の場所)でオープンしました。
綱島支店ができる前は、元住吉駅近くの川崎市中原区にある住吉支店が隣接する横浜市内の日吉・綱島地区の預金を一手に担っており、昭和30年代後半の時点でその金額は2億円にのぼっていたといいます。
横浜進出の第一歩として綱島西4丁目の吉田橋近くに建てられた綱島支店でしたが、西口の温泉街から遠くはないものの綱島駅までは若干の距離があり、木造モルタル2階建てだった建物も手狭となってきたことから駅に近い現在の綱島西1丁目へ移転。
1972(昭和47)年10月に4階建ての支店ビルを新たに建てて使ってきましたが、こちらも半世紀を経て老朽化し、このほど約2年をかけて建て替えが行われていたものです。
新たな“綱島支店ビル”は6階建てで、店舗は1階のATMコーナーと2階の窓口に集約し、3階から上の階を学生寮としたのが特徴。「フィリアK綱島」という名称で家具付きの47室と入居者向け食堂などを備えました。

来客用スペースは過不足なく確保されたイメージ
綱島支店は2階に来客カウンターや応接スペースなどを一定数確保しており、1階には3台のATMが置かれました。
一方、今回の綱島支店の新築に際し、綱島西4丁目に置いていた吉田橋支店(1986年開店)の窓口・営業機能などについては綱島支店内へ移し、吉田橋支店はATMのみを残した「吉田橋ATM出張所」に変わっています。
吉田橋支店の建物が老朽化しているためだといい、職員の一部は綱島支店内で勤務しているといいます。利用者からは「バス停(吉田口)の前で使いやすかったので移転は残念」「ATMだけでも残ってよかった」などの声が聞かれました。
【過去記事】
・綱島西口でも「再開発」の動き、交差点にカフェ進出、信金が建て替えも(2023年4月24日、川崎信金綱島支店の建て替え前写真も)
・【過去記事】金融機関がひしめく「綱島駅前」、駅の東西に支店を置く大手銀行に変化(2021年9月9日)
【参考リンク】
・川崎信用金庫「綱島支店」(6階建てビルに建て替え、窓口は2階、吉田橋支店も同居)
・川崎信用金庫「吉田橋ATM出張所」(綱島西4丁目、旧吉田橋支店の場所)