港北区の道路沿いや公園の「ハナミズキ」が見ごろに。来週中までは白や赤、ピンク色に輝く樹木を楽しむことができそうです。
1991(平成3)年5月、「港北区の木」として制定された「ハナミズキ」。
横浜市道路局施設課が開設する「街路樹の種類」のページの、「主な街路樹(歩道並木)」の10品種の中の1つとして、青葉区のあざみ野地区の周辺や、南区の「平戸桜木道路」(南太田3~六ツ川1)のほか、“市内あちらこちらで登場”すると紹介されています。
街路樹としては、「歩道上のものは比較的倒木しにくいといわれていますが、暑さや乾燥に弱く、積極的に植えている、というものではない状況です」と同施設課の担当者。
樹木の種類を決定する際に地域と相談して決定することもあるといい、「ハナミズキを植えたい、という声があり、植えることはもちろんあります」と、日当たりや歩道の状況を考慮した上で、植える樹木を決定すると語ります。
それでも、「この時期の白や赤、ピンク色の樹木を楽しめること、比較的成長が遅く、大きくなりすぎずにまとまりやすいこと、また、特に『区の木』でもある港北区では、植樹をする際の記念樹木として選ばれることも多いと感じます」と語る港北土木事務所(大倉山7)公園課の担当者は、ハナミズキがいよいよ満開に近づき、見ごろが到来したのではないかと語ります。
北米原産の園芸品種の一つとされ、総苞片(そうほうへん)といわれる葉、またその中央にある花が美しく花開くとされるハナミズキ。
「見ごろは今週、また来週中くらいまでかもしれません」(同担当者)と、種類や日当たりなど植えられている条件によって開花期間は変わるものの、ソメイヨシノの見ごろを終えた後から花開くこの季節を楽しんでもらえたらとの想いを語ります。
ハナミズキは、日本から贈られた桜の返礼として1915(大正4)年に米国(アメリカ)から贈られたことで日本へ。
港北区のキャラクター「港北区ミズキー」は、区政70周年を記念して2009(平成21)年に誕生、「ハナミズキの妖精」として、帽子のピンク色の中央部分にその花が描かれるなど、ハナミズキは、区内では馴染み深い樹木の一つとなりつつあります。
あす4月18日(金)から20日(日)まで「第13回港北オープンガーデン」が開かれ、また、港北区以外にも、隣接する川崎市幸区や多摩区、東京都港区や名古屋市昭和区・千種区、神戸市長田区などでも「区の木」として制定されているといい、それぞれの場所を訪れる際に「ハナミズキ」を探してみるのも、新しい発見や楽しみの一つになるかもしれません。
(※)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の一部共通記事です
【関連記事】
・ハナミズキの花は何色に咲く?港北図書館・菊名地区センターが40周年で記念植樹(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年10月20日)
・2019年「大倉山秋の芸術祭」は10/31(木)~11/4(月・振休)、送迎車も運行(新横浜新聞~しんよこ新聞、2019年10月30日)※ハナミズキの植樹式が行われた
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【参考リンク】
・区の木/区の花(港北区地域振興課)※決定理由を「ハナミズキは若若しく、モダンな印象が好まれました」としている
・街路樹の種類(横浜市道路局施設課)※「ハナミズキ」を5番目に掲載
・横浜市公園緑地配置図(みどり環境局戦略企画課)※PDFファイルでも参考図としての閲覧が可能
・港北ふるさと自然めぐり「港北区の木 ハナミズキ」(港北映像ライブラリ)※「港北ふるさとテレビ局」の作品(1分11秒)
・ハナミズキ(花水木)(「岸根公園」のブログ~公益財団法人横浜市緑の協会)