雨天予報のため日曜日に順延となった綱島の“桜まつり”で、地元小学校が地元にちなんだおにぎり販売に初挑戦することになりました。
綱島西3丁目の横浜市立綱島小学校(金森孝子校長)は、あさって(2025年)3月30日(日)に順延し実施されることになった「綱島公園桜まつり」(綱島地区連合自治会・綱島商店街・綱島地区社会福祉協議会など主催)に5年生1クラス、約30人が初出店する予定です。
「総合的な学習の時間」(総合的な学習)で、田起こしから田植え、収穫までの稲作にも取り組み学んだという「お米」の魅力を伝える「KCP(コメ・サイクル・プロジェクト)」の集大成として、綱島の街にちなんだ“綱マヨおにぎり”100個を限定販売することになりました。
昨年10月頃から実施してきた授業の中で、「“人のつながり”を大切にしながら、地域の魅力を発信するための取り組みを行うことができないかと検討してきました」と、同小学校に着任し4年目となる担任教諭の田屋佑樹さん。

綱島小学校5年生1クラスが考案したオリジナルキャラクターの「米つぶのつぶつぶくん」。「米マークのお椀に乗って米の良さを伝えに行く。」「おにぎりには、海苔をつけない派。」「塩むすびがすき。」といったエピソードを記し、「お椀のつぶゴーゴー」といった掛け声でアピールしているかのよう(同小学校提供)
コメが不足し価格も高騰している今だからこそ、「綱島の人々にコメのよさを深く伝え、消費してもらう」ことを目標とした授業に取り組んできたと説明します。
授業への協力の打診を受けた綱島商店街協同組合の専務理事(綱島温泉町自治会会長)で同小学校学校運営協議会会長の猿渡功さんは、「プロジェクトへの協力の打診をもらった際、“二つ返事”で了解しました」と、食を通じた学びの機会を応援することになった経緯を説明します。
港北区民活動支援センター(港北区役所内、大豆戸町)で勤務する安藤恵子さんを講師に招いたポスター作りや、東急東横線綱島駅ビル内で事業を行う「おむすび権兵衛」エトモ綱島店(綱島西1)に商品のつくり方を学び、また保健所の担当者を交えた試作も行うなど、同クラスがプロジェクト実現に向けての取り組みを“全力”で行ってきたことを称えます。
イベント当日は、同小学校内で児童自ら調理した、綱島の街にちなんだ「ツナ」を食材としてのおにぎり100個を限定販売する予定とのこと。
担任の田屋さんは、「オリジナルマスコットの『つぶつぶくん』のデザイン・制作にもチャレンジしました」と、多彩な挑戦を行ってきた子どもたちの活動を振り返っていました。
猿渡さんは、「時間的な制約が多い中でも、プロジェクト実現に向けて頑張った子どもたちが、『綱島公園桜まつり』で元気に活躍する姿をとても楽しみにしています。ご来場の皆様、子どもたちの活躍の場では、熱いひと言を会場でかけていただければ」と、当日の多くの来場、また児童への熱き声援を呼び掛けています。
なお、おにぎりは当日150円で販売する予定(5月21日現在)とのことです。
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