3年間の集大成となる吹奏楽の響きを、地域内外に広く届けるステージとなりそうです。
横浜市立日吉台中学校吹奏楽部(日吉本町4)は、あさって(2025年)3月27日(木)14時から16時まで(13時30分開場、終演は予定)、桜木町駅から徒歩約10分、みなとみらい駅からは約20分の神奈川県立音楽堂(西区紅葉ケ丘)で「第36回定期演奏会」を開催。

3月27日(木)14時から16時まで神奈川県立音楽堂(西区紅葉ケ丘)で開催される「日吉台中学校吹奏楽部 第36回定期演奏会」の案内ポスター。今回は日吉の街の掲示板でも多く掲出されている(同部提供)
同市立樽町中学校吹奏楽部(樽町4)も、3月28日(金)の17時45分から19時45分まで(17時開場、終演は予定)、みなとみらい線馬車道駅5番出口から徒歩約3分の場所にある横浜関内ホール(中区住吉町)で、記念すべき節目となる「第50回定期演奏会」を開きます。
日吉台中は「県立音楽堂」初開催で“部員一丸”に
日吉台中学校は、卒業した3年生も含めて65人の部員が在籍。
「初めて神奈川県立音楽堂での演奏会を開催することになりました。部員一丸となって、演奏会に向かって練習に励んでいます」と、顧問の川上諒(まこと)教諭は、その音の響きから開館以来神奈川県民に深く親しまれてきた同会場での実施を喜びます。

神奈川県立音楽堂は1954(昭和29)年日本で初めての本格的な公立音楽専用ホールとして開館、ロンドンのロイヤルフェスティバルホールをモデルに、最高の音響効果をあげるように設計されたホールは、壁面がすべて木で作られ、開館当時「東洋一の響き」と絶賛されたという。2021年に神奈川県指定重要文化財(建造物)に指定された(同館サイト、写真はイメージ)
演奏は、第1部(前半)の「クラシックステージ」と第2部(後半)の「ポップスステージ」の2部構成で実施。
「クラシックステージ」では、高橋宏樹による行進曲「勇気のトビラ」や、酒井格(いたる)の「メルヘン」、J.B.(ジョン・バーンズ)チャンスの「呪文と踊り」、天野正道の「エスティロ・デ・エスパーニャ・ポル・ケ?」の演奏を予定しています。
またの「ポップスステージ」では、平島俊明さんの企画による「オーバー・ザ・ウェイブ(Over the Waves)~ウッディの冒険」のステージを繰り広げるとのことです。

今年度(2024年度)は日吉本町地域ケアプラザ(日吉本町4)の「秋桜まつり」でも演奏を行うなど、地域での出演も多くみられた(2024年10月)
今年度(2024年度)は、横浜吹奏楽コンクール中学生の部・A部門で金賞、横浜アンサンブルコンテストの「木管8重奏」で金賞・市代表選出、「金管8重奏」で銀賞、神奈川県アンサンブルコンテスト「木管8重奏」で銅賞、かながわ新人コンクール2025で金賞という結果も得られたとのこと。
「日吉台中学校吹奏楽部らしい、多彩な楽曲やステージの演出が見どころになっています。地域の皆様に楽しんでいただけるよう、笑顔で楽しく演奏したいと思います」と、開催当日の多くの来場を呼び掛けています。
なお当日は入場無料、全席自由での実施になるとのことです。
樽町中は「創立50周年」祝う“特別な1年”の集大成
一方、昨年は「同音楽堂」での開催だった樽町中学校は、今年は馬車道にある「横浜関内ホール」での開催となります。
現在の部員数は、卒業した3年生も含み54人が所属しています。
演奏する曲目は、鈴木英史作曲の「セルゲイ・モンタージュ」や、久石譲作曲・後藤洋編曲の「となりのトトロ~コンサート・バンドのためのセレクション」、喜歌劇『メリー・ウィドウ』より「ヴィリアの歌」(フランツ・レハール作曲、アルフレッド・リード編曲)のほか、「ディズニーランド50周年セレブレーション」(マイケル・ブラウン編曲) などを演奏する予定です。
今年度(2024年度)、樽町中学校は創立50周年を祝う特別な1年となっていますが、「吹奏楽部の定期演奏会も記念すべき50回目の開催を迎えます」と顧問の根岸実由教諭。
“特別な1年”、50回目を迎える中、「樽吹(樽町中学校吹奏楽部の略称)の活動をあたたかく見守り、応援してくださる皆様のおかげで、ここまで成長することができました」と、これまでの日々を振り返ります。
そして、「50回目の記念演奏会として、感謝の気持ちを込めて、今年のスローガン『和』に込めた、和やかな雰囲気で素敵なハーモニーを皆さんにお届けします。ぜひご来場ください」と、当日の多くの来場を呼び掛けています。
なお、当日は入場無料、事前申込不要とのことです。
【関連記事】
・【前年記事】日吉台・樽町中吹奏楽部の演奏会は3月29日(金)、“3年間の想い”ステージに(2024年3月28日)
【参考リンク】
・交通案内(神奈川県立音楽堂)
・交通・アクセス(横浜関内ホール)