港北区で国際園芸博の“2年前イベント”、建設費が大幅増の課題も | 横浜日吉新聞

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世界的イベント「国際園芸博」を盛り上げる“機運醸成”企画が港北区でも行われます。

港北区区政推進課は、2027年3月から9月まで、旧上瀬谷通信施設(旭区・瀬谷区)で開かれる「GREEN×EXPO2027(グリーンエキスポ)」(国際園芸博覧会=園芸博・花博)の2年前を盛り上げるイベントを開催します。

綱島SSTで3月8日(土)に行われた「こども防災フェア2025」にGREEN×EXPO2027(グリーンエキスポ)」ブースも出展していた(アピタテラス横浜綱島SSTガーデン提供)

綱島SSTで3月8日(土)に行われた「こども防災フェア2025」にGREEN×EXPO2027(グリーンエキスポ)」ブースも出展していた(アピタテラス横浜綱島SSTガーデン提供)

まず、港北区内の6つの小学校が育てたという「チューリップ」を、2年前の日となる来週(2025年)3月19日(水)から、区内各スポットで公開する予定です。

日吉駅西口花壇(日吉本町1)は日吉台小学校、日吉本町駅前花壇(同5)は駒林小学校、アピタテラス横浜綱島(綱島東4)は箕輪小学校、イオン横浜新吉田店(新吉田東8)は新吉田小学校、そよら横浜高田(高田西1)は高田東小学校と新吉田第二小学校の参加による花壇づくりが行われたとのこと。

卒業シーズンに合わせて、色とりどりのチューリップが地域の花壇を彩ります」(同課)と、それぞれの花壇への立ち寄り来訪を呼び掛けます。

「港北オープンガーデン」の本番は「4月の部」は4月18~20日、「5月の部」は5月16~18日の各3日間、計6日間開催される予定(港北区連合町内会サイト)

「港北オープンガーデン」の本番は「4月の部」は4月18~20日、「5月の部」は5月16~18日の各3日間、計6日間開催される予定(港北区連合町内会サイト)

また、今年4・5月に第13回目の開催を迎える「港北オープンガーデン」(同運営委員会・港北区役所主催)のプレイベントとしての交流会を企画。

「集まれガーデニング好き〜港北オープンガーデン交流会」として、3月20日(木・祝)の10時30分から12時30分と、14時から16時までの2回、港北区民文化センター「ミズキーホール」音楽ルーム(綱島東1)で開催します。

内容は港北オープンガーデンの紹介や、会場のオーナーから日頃の花壇の手入れ、庭造りの工夫、イベント本番に向けた準備などについての説明などを交え語り合う「交流サロン」として実施するとのこと。

定員は各回20人(抽選)、3月17日(月)までにインターネット経由の申し込みが必要です。

「港北区庁舎緑化工事」が行われ、2022年3月末までに屋上庭園がリニューアルされた(同3月30日)

「港北区庁舎緑化工事」が行われ、2022年3月末までに屋上庭園がリニューアルされた(同3月30日)

さらに、港北区役所屋上庭園(大豆戸町)では、3月25日(火)10時30分から12時に「親子で作ろう!世界に一つだけのグリーンポット」イベントを開催。

庭園を手入れしている区民ボランティアとともに、家に飾って楽しめる「グリーンポット(寄せ植え)」を作るという企画となっています。

定員は抽選10組(1組3人まで)、参加費は無料、小学生以下は保護者の同伴要。インターネット上から3月18日(火)までの申し込みが必要です。

「水素ステーション」見学や市役所での展示も

また、環境を考えるイベントとしての「グリーンエキスポ」の理念を学べる機会として、「Tsunashima SST(綱島SST)」「ENEOS 横浜綱島水素ステーション」(綱島東4)の見学会を開催します。

3月28日(金)の14時から15時30分までを予定しており、抽選10組(1組3人まで)、参加費は無料。小学生以下は保護者の同伴要。3月18日(火)までにインターネット上での申し込みが必要です。

綱島SST内にある「ENEOS 横浜綱島水素ステーション」(資料写真)

綱島SST内にある「ENEOS 横浜綱島水素ステーション」(資料写真)

「実は、水素が二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギーだということを知っていますか。宇宙で一番軽い新時代のエネルギーといわれる水素を身近に感じてみましょう」(同課)と、同施設を知り学べるメリットを説明します。

すでに先週3月3日に新横浜2丁目の保育園で行われた「2年前イベント」で、新横浜町内会と新横浜ストリートマネジメント委員会が製作した「ボックス花壇」を、3月19日(水)に横浜市役所アトリウムで行われる記念イベントで、区内小学生が育てたチューリップなどとともに「港北育苗プロジェクト」として展示する予定(4月中旬までを予定)とのことで、広く地域内外に港北区の地域活動としての「花と緑のまちづくり」をアピールする機会の一つとなりそうです。

新横浜2丁目の保育園で行われた「2年前イベント」で、新横浜町内会と新横浜ストリートマネジメント委員会が製作した「ボックス花壇」の装飾を行った(3月3日)

新横浜2丁目の保育園で行われた「2年前イベント」で、新横浜町内会と新横浜ストリートマネジメント委員会が製作した「ボックス花壇」の装飾を行った(3月3日) 

なお、きのう3月10日、グリーンエキスポの開催準備や運営を担う公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会(十倉雅和会長)から、「近年の急激な物価及び人件費の上昇による影響」による会場建設費の変更(320億円から最大417億円)が必要な見通しとなったことが発表されています。

当初見込みを大幅に上回る建設費となることとして各メディアなどでも大きく報道されていることもあり、一般市民の理解を得られるイベントとしての価値を高めていけるかにも今後より大きな注目が集まりそうです。

【関連記事】

「陸の玄関口」新横浜は盛り上がるか、園児が花壇をシールで彩る“2年前”イベント(新横浜新聞~しんよこ新聞、2025年3月11日)

次世代に“桜の風景”を残したい、晴天の綱島西6丁目「さくら公園」で記念植樹(2025年2月3日)

【参考リンク】

GREEN×EXPO 2027の開催に向けた機運醸成の取組(港北区区政推進課)

GREEN×EXPO 2027まであと2年! 3月に市内18区が一斉に盛り上がります(記者発表資料、横浜市市民局)

会場建設費の変更に係る関係機関への要請について(GREEN×EXPO2027)※会場建設費の変更(320億円から最大417 億円)が必要な見通しになったとのこと


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