相鉄・東急新横浜線の開業効果が薄れたのでしょうか。
株式会社リクルート(東京都港区)は恒例の「SUUMO(スーモ)住みたい街ランキング2025首都圏版」を今月(2025年)3月6日に公開し、港北区内では前年に過去最高の50位まで上げていた新横浜をはじめ、日吉や綱島などの各駅が軒並み順位を下げました。
1都4県(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城)を対象とした今年の街(駅)ランキングでは、74位に新横浜(前年50位)、97位が日吉(同68位)、168位に綱島(同150位)と順位が落ちており、前年183位だった大倉山はランキング外となりました。
区内では171位に入った菊名(前年205位)が「いろいろな場所に電車・バス移動で行きやすい」という点があらためて評価を受け、順位を上げています。
新横浜では昨年は評価の高かった20代からの支持が伸びず、日吉は「夫婦+子ども世帯ランキング」で、綱島は「コストパフォーマンスがよい飲食店や個人商店(書店、美容院、雑貨屋など)がある」という面で一定の支持は集めたものの順位が下落しました。
神奈川県民に限ったランキングでは、17位に新横浜(前年15位)、24位が日吉(前年13位)、44位に綱島(前年35位)という結果となり、日吉と新横浜の上下が入れ替わっています。
前年ランキング外だった菊名は52位に入り、前年は48位だった大倉山はランキングに入りませんでした。
「住みたい自治体ランキング」でも前年は首都圏21位まで上げていた港北区が同27位まで下降。「神奈川県民ランキング」では6位(前年3位)、「東京都民ランキング」は45位(同43位)とこちらも下がりました。
このランキングは、周辺に住む場所がほとんど見られない「横浜駅」が「住みたい街(駅)」として毎年トップとなるなど、イメージが重視される“人気投票”ですが、順位の低下は期待値や知名度が下がっていることの表れともいえます。2023年3月18日の相鉄・東急新横浜線の開業から2年を迎え、沿線の大半を占める港北区は新たなまちづくりで魅力を高めていく必要がありそうです。
なお、2025年の同ランキングは1都4県に居住する20歳から49歳の男女1万人(うち神奈川県2271人)から回答を集め、「最も住んでみたい街(駅)・自治体」(3点)と「2番目に住んでみたい街(駅)・自治体)」(2点)、「3番目に住んでみたい街(駅)・自治体)」(1点)を選んでもらい、首都圏の駅と自治体の人気度合いを得点化したとのことです。
(※)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の一部共通記事です
【関連記事】
・【前年結果】<住みたい街2024>日吉68位、綱島150位、港北区は過去最高の順位(2024年2月29日)
・これだけある港北区内の“再開発”、綱島・新横浜・菊名・小机・師岡ほか各地で計画(2025年2月3日、各地域に計画こそあるが長年停滞しているケースも)
【参考リンク】
・「住みたい街ランキング2025」。注目は“コスパ”のよい郊外都市として人気上昇した街。メガターミナル駅の躍進も(2025年3月6日発表の「SUUMO住みたい街ランキング2025首都圏」について)