建築関係者向けに“会員制プロショップ”、綱島街道沿い綱島東の民間ビル跡で | 横浜日吉新聞

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ホームセンター大手の株式会社カインズ(埼玉県本庄市)はきょう(2025年)2月26日(水)、建築関係者に向けた会員制の“プロショップ”である「C’z PRO(シーズプロ)横浜綱島店」を綱島街道沿いの綱島東2丁目でオープンします。

開店準備中の「C’z PRO(シーズプロ)横浜綱島店」(2月23日)

シーズプロは「建築プロのための『会員制卸売業態』」と銘打ち、建築関連の事業者が使う資材や工具類を販売する店舗。

会員は建築業や内装業、電気工事業、設備業、土木業などの法人と個人事業主を対象とし、一般の消費者は会員登録ができないといいます。

2020年7月に瀬谷区でシーズプロの1号店を出店以降、神奈川と東京、埼玉の1都2県で出店を続けており、横浜綱島店は昨年7月に川崎市高津区にオープンした「川崎子母口店」(高津区)以来、神奈川県内で3店舗目となり、チェーン全体では7店目

綱島街道の綱島駅寄りから見た「C’z PRO(シーズプロ)横浜綱島店」、かつて4階建てのビルが2棟並んでいて1棟(写真左側手前)は残っているが、日吉寄りの棟は解体されて店舗に変わった(2月24日)

場所はかつてパナソニック関連企業が入居していた2棟並ぶ民間オフィスビル(4階建て)のうち1棟を解体した跡地で、敷地面積は1190平方メートルあり、ここに鉄骨2階建ての“倉庫風店舗”16台分の駐車場を設けました。

営業時間は平日が6時30分から20時、土曜・祝日は6時30分から18時、日曜が9時から18時とし、日曜日以外は朝6時30分に店を開けるのが特徴です。

シーズプロを展開するカインズは、ショッピングセンターやホームセンターなど物販チェーン7社を中心に構成する「ベイシアグループ」の傘下で、作業服や作業用品の専門店として知られる「ワークマン」や、2022年に子会社化した旧東急ハンズの「ハンズ(HANDS)」もグループとしています。

同様の“会員制プロショップ”では港北区内の鳥山町に「建デポ横浜店」がある(資料写真、2022年)

シーズプロのような会員制のプロショップは関西系のホームセンター「コーナン」が2019年にLIXIL(リクシル)グループから買収した「建デポ」が古くから知られており、港北区内でも新横浜と小机の中間といった場所に「横浜店」(鳥山町)を2010(平成22)年から営業中です。

会員登録不要で利用できる同様の“プロショップ”もあり、コーナンによる「コーナンPRO」や大和ハウス系の「ロイヤルプロ」、DCMホールディングスの「ホダカ(HODAKA)」などが港北区周辺に店舗を置いています。

こうしたプロショップは、一般客と混在するホームセンターとは異なり、派手な展示や広告展開を行わず、“業務”として資材や工具類を購入する事業者の細かなニーズに特化しているのが特徴。一般向けのホームセンターほどは目立たないものの、複数社が参入したことで徐々に店舗数を増やしつつあります。

【関連記事】

<又口橋近く>一般客お断りのホームセンター風「建デポ」、コーナンが買収(新横浜新聞~しんよこ新聞、2019年6月5日、港北区内のプロ向け会員制ショップ)

【参考リンク】

「C’z PRO(シーズプロ)横浜綱島店」の案内ページ(綱島東2丁目の綱島街道沿い、会員制店舗)


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