小学校クラス単位での参加もあり、想定より多くの作品が寄せられたといいます。
港北区地域振興課(大豆戸町)が昨年(2024年)に初めて募集を行った「港北区の魅力募集!ショートムービーコンテスト」の受賞作品を発表。
7月1日から10月18日まで応募された小・中学生部門38本、一般部門15本の計53本の「ショート動画」の中から選ばれた、それぞれの最優秀賞と、小・中学生の部門賞、一般部門の優秀賞の計7作品が港北区の公式ページ内(インターネット上)で公開されています。
それまで動画に関するコンテストがなかったことから、漆原順一前港北区長(2024年3月末まで着任)の発案により、同区長時代から企画の構想が練られていたといいます。
小・中学生部門の最優秀賞に輝いた「大倉山梅林公園の魅力」や、小学生部門賞「ここいいね港北区」を応募した大曽根小学校(大曽根2)6年生1クラスの担任を務める半澤智宏教諭は、「クラスで11つのチーム分けを行い、2、3人がグループになり、動画を制作し応募しました」と、インターネット上の情報を通じて知ったコンテストへのエントリーを行ったと語ります。
「総合的な学習の時間」の授業の中で、地元「港北区の魅力」を知り、学び、伝えるというテーマにおける学習の一環として行ったといい、「(大曽根小学校の)60周年記念事業もそうでしたが、子どもたちが率先して企画し実行に移した成果と感じます」と、児童たち一人ひとりが企画し、考えた動画が入賞したことを喜びます。
「今回の授業は“地元愛”がテーマとなっており、もうすぐ開催される大倉山観梅会(2月22日・23日)をテーマとしたCMづくりのアイデアも生まれました」と、最優秀賞「大倉山梅林公園の魅力」作品をさらに発展させての作品づくりも構想しているとのこと。
小学生部門賞「太尾・大倉山の魅力」を受賞した太尾小学校(大倉山7)6年生1クラスの担任・井本麻緒(まお)教諭も、「『総合的な学習の時間』でクラスを8グループに分け、4、5人単位で動画を作り応募しました」と説明。
街の掲示板で同コンテストを知った偶然からの受賞、まさに“まち探検”をテーマとし、児童がシナリオから自分たちで考えたなかでの“驚きの受賞”になったと井本教諭は語っていました。
“ふるさとの四季”描いたプロの作品も
一般部門は「プロ」でも応募が可能という応募条件となっていましたが、まさにその「プロ」としての想いを体現すべく、エントリーした「港北ふるさとテレビ局」の作品が最優秀賞を受賞しています。
2009(平成21)年に、当時、港北区役所が後援する「ふるさとサポート事業」の活動団体として開局したという同テレビ局。
港北区内や周辺エリアの文化財、歴史、祭り、地域イベントなどを記録し映像作品を制作してきた同テレビ局は、2017(平成29)年度から立ち上がり、港北区役所のサイトからもリンクしている「港北映像ライブラリ」を通しての作品公開にも挑戦しています。
代表を務める伊藤幸晴さんは、「港北区の魅力を動画にするということは、まさに私たちの活動そのものと思い、応募しました」と、16年間撮り溜めたという素材と、新たに撮影した映像も使用し「港北区の四季」を綴ったといいます。
「港北区には、こんなに素敵な風景があるということを港北区民の皆さんに伝えつつ、『ふるさと』としての港北区を再発見し、好きになって欲しいと思っています」と、規定による最長30秒の動画の中に、区内各地で撮影した「春夏秋冬」の映像を余すところなく詰め込んだかの作品を楽しむことが可能です。
同課によると、「特に小学校からの応募作品が多かったこともあり、子どもたちの力作には驚きました」(担当者)と、児童らが港北区に興味を持ち、数多くの優れた動画作品が寄せられたことに手応えを感じたとのこと。
現状では「来年度の開催も前向きに検討している」(同担当者)とのことで、実施に至った際には、特にタブレット端末での動画づくりを授業で行うことも多いという、未来を担う小・中学生の応募によるコンテストのさらなる盛り上がりに期待したいところです。
(※)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です
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【参考リンク】
・港北区の魅力募集!ショートムービーコンテスト(港北区地域振興課)※受賞作品(YouTube動画)を公開中