慶應スポーツ新聞会が新体制で躍動、地域と情報シェアで「感動の共有を」 | 横浜日吉新聞

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慶應義塾の“スポーツの輪”を日々体感し、その感動を学内や地域でも共有してみませんか。

1978(昭和53)年創刊、半世紀近い歴史を誇る「慶應スポーツ新聞会」では、昨年(2024年)11月23日以降、1、2年生が中心となった新体制による1年間の運営をスタートしています。

昨年(2024年)11月23日をもって新たに新体制がスタートした「慶應スポーツ新聞会」編集長の工藤さん(右)と副編集長の塩田さん。「春野球号」(2024年6月)と「秋野球号」(同11月)を手に(2025年2月)

昨年(2024年)11月23日をもって新たに新体制がスタートした「慶應スポーツ新聞会」編集長の工藤さん(右)と副編集長の塩田さん。「春野球号」(2024年6月)と「秋野球号」(同11月)を手に(2025年2月)

「スポーツ」に関心を持つ日吉近郊に住まい通う人々に、紙面インターネット上での報道を通じた“感動の共有”を呼び掛けています。

慶應義塾大学の公認を受け、体育会(運動部)を取材、学内で唯一の「スポーツ新聞」を発行している同新聞会。

大好きな「スポーツ」にかかわりたいと入会する学生が多いことから、自然と親しくなれるのだという

大好きな「スポーツ」にかかわりたいと入会する学生が多いことから、自然と親しくなれるのだという

現在、約40人が所属しレイアウト写真記事制作を担当、昨年は年6回、最大で1万4000部発行した号もあるという新聞の発行について、「読者の皆さまに慶大体育会の各部の活躍をお届けするべく活動を続けています」と、新編集長に就任した工藤佑太さんは、日々の活動に込めた想いを語ります。

紙の質感もお届けできれば」と、定期購読を呼び掛けている「紙」での発行号のほか、公式サイトやX(旧ツイッター)、インスタグラムなどのSNSでの情報発信も交えての、「前例にとらわれない覚悟を持って、新しいケイスポ(慶應スポーツ)をつくっていきたい」との思いを抱いているといいます。

「スポーツの魅力」を学生記者の視点で伝える

新編集長の工藤さんは、東京都立国分寺高校(東京都国分寺市)を卒業し慶應義塾大学に。

高校時代は野球部に所属し外野手だったという工藤さんですが、「スポーツを見るのが好きだった」ことが同会に入るきっかけだったといいます。

紙ならではの「質感」を伝えたいと工藤さん。「紙という実物として、手元に残すことができる。便利さではインターネットに劣りますが、画面では表現できない熱量がある。だからこそ誌面の構成や掲載する写真にこだわって、現場の熱を伝えたい」との編集長挨拶文を公式サイトに綴っている

紙ならではの「質感」を伝えたいと工藤さん。「紙という実物として、手元に残すことができる。便利さではインターネットに劣りますが、画面では表現できない熱量がある。だからこそ誌面の構成や掲載する写真にこだわって、現場の熱を伝えたい」との編集長挨拶文を公式サイトに綴っている

入会してよかったことについては、「プレイヤーとは違う目線でスポーツを見られること」と語り、野球部時代とはまた異なる関わり方が出来ていること、また「スポーツ好きな仲間が多く、話題も合いますし、お互い興味があるところが被るところがいいなと感じます」と、同じ目線、そして目標を持つ仲間たちとスポーツを通じた感動を分かち合えることを喜びます。

また、新たに誕生した2人の「副編集長」のうち、企画部門を担当する塩田(しおだ)隆貴さんは、スポーツの強豪校としても知られる國學院久我山高校(同杉並区)出身。

昨年7月に正式に体育会に入ったばかりだという「應援指導部」についても初めての取材を行い、一大「特集記事」として紙面で扱った(2024年11月9日号)

昨年7月に正式に体育会に入ったばかりだという「應援指導部」についても初めての取材を行い、一大「特集記事」として紙面で扱った(2024年11月9日号)

小学校時代にはサッカーと野球、中学時代には卓球、そして高校時代には写真部の経験もあるという塩田さんは、男子サッカー(ソッカー)班のチーフとして活動しています。

「中学校時代、同じ高校の先輩が全国選手権で活躍しており、先輩方が大学でも出場し活躍していることも嬉しいと感じます。特に、その先輩方が3部に転落、3部から2部に復活した後、優勝し、1部に戻ることになったことも感動的でした」と、サッカー部の部員たちが“躍動”する姿に心を打たれたことを明かします。

春・入学シーズンに配布も検討しているという紙面で「名刺広告」を募集しようという企画にも初挑戦

春・入学シーズンに配布も検討しているという紙面で「名刺広告」を募集しようという企画にも初挑戦

「学生目線」で、同じ学生たちの活躍を伝えているところも一般のメディアと異なる点として注目してもらいたいと工藤さん。

「記事を見て、『自分の振り返りの材料にしています』との声や、かつて所属した先輩と再会した際に、『取材記事を憶えています』との声をいただくこともあり、感激しました」と、大好きなスポーツを“形”として残すことができる、学生スポーツ新聞ならではのメリットを説明します。

地元「日吉」からの協賛と声援、入会の呼び掛けも

約60ほどあるという体育会の部活動のうち、野球やラグビー、サッカーといった、主に歴史ある人気スポーツの話題を扱うことが多いといいますが、「昨年7月に体育会に入った應援指導部についても取材、ぜひ記事をご覧いただければ」と工藤さん。

その足跡や魅力を詰め込んだ特集記事を初めて企画・掲載したといい、「これからも、初めての取り組みにもチャレンジしていくことができれば」と、これからも三田、そして日吉の部室を拠点に、より実りある活動を行っていきたいと意気込みます。

これからも日吉周辺エリアの企業や団体との交流もより深めながら、「ケイスポ」所属メンバーが一丸となって「慶應義塾」の体育会やスポーツを盛り上げていく

これからも日吉周辺エリアの企業や団体との交流もより深めながら、「ケイスポ」所属メンバーが一丸となって「慶應義塾」の体育会やスポーツを盛り上げていく

「紙」の印刷費用は、定期購読料や企業などからの協賛で主にまかなえているといいますが、「遠征の取材費用などは各自負担となっている現状もあり、特に日吉近郊の法人・店舗の皆様からのご支援をいただくことで、各部員の費用負担も減らすことができれば」と、多くの部が拠点を置く日吉近郊での企業や店舗とのコミュニケーションを深めていきたいとしています。

また、慶應義塾大学の学生に対しては、年の途中でも新入会員を募集しているといい、「グランドに降りて、選手と同じ目線で行う取材やインタビューもぜひ体験してもらえれば。スポーツや取材記事の執筆はもちろん、写真撮影編集企画が好きな方などぜひご入会いただき、一緒に体育会を盛り上げましょう」と、男女比も半々、増加傾向にあるという同新聞会への入会を呼び掛けています。

【関連記事】

<慶應野球部>主将・廣瀬選手はソフトバンクから指名、優勝目指す“慶早戦”に挑む(2023年10月27日)※工藤さんらが取材に臨む様子についても掲載

<2019年球春>2/27(水)から慶應野球部が下田町のグラウンドでオープン戦17試合(2019年2月22日)※「慶應スポーツ新聞会」の写真提供による記事

【参考リンク】

ケイスポ〜慶應スポーツ新聞(同新聞会)

慶應スポーツ新聞会について(同)

定期購読(同)

広告掲載(同)

新歓情報(同)


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