都営三田線の3月15日「ダイヤ改正」は小幅、8両編成化へ中期計画案も公表 | 横浜日吉新聞

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東急目黒線の先、都営三田線のダイヤ改正8両編成化に関する計画が公表されました。

東京都交通局は来月(2025年)3月15日(土)に首都圏の鉄道各社で行われるダイヤ改正で、都営三田線については、平日夕方の8両編成で走る列車の運用を見直すなど、小幅にとどめる改正内容としています。

2022年から計13編成が導入された三田線の新型車両「6500形」は8両つないでいる(2025年1月)

発表によると、「夕方の混雑時間帯などにより多くの8両編成を運転できるように列車の運用を見直し、混雑緩和を図ります」とし、一部列車の時刻・行先・種別の変更については平日に加え、土曜・休日ダイヤでも実施するとしました。

都交通局の公式サイトによると、都営三田線の車両は2024年4月時点で計37編成あり、このうち6両しかつないでいない従来の「6300形」と呼ばれる車両は24編成と全体の約65%を占めます。

東急新横浜線の開業に備えて導入された8両編成の新型車「6500形」は13編成にとどまっており、今回の改正では夕方の混雑する時間帯にできる限り投入したい考えです。

三田線の車両は新横浜駅まで乗り入れており、従来から走る写真の6両編成が三田線車両の6割以上を占めている(資料写真、2023年)

なお、東急目黒線では東急電鉄の車両と、相互乗り入れする相鉄(相模鉄道)の車両は8両編成化を終えていますが、都営三田線東京メトロ南北線埼玉高速鉄道の車両にそれぞれ6両編成が残ります。

都交通局ではこのほど公表した3か年の中期経営計画「東京都交通局経営計画2025(案)」において、2029年度までに三田線の11編成8両編成化する方針を打ち出しています。

都議会でも板橋区や目黒区など三田線沿線の選出議員を中心に8両編成化を促す意見がこれまで複数回にわたって出されており、今回公表された中期経営計画案の方向性は、都民はもちろん、相互乗り入れする東急目黒線の利用者にとっても歓迎すべき動きといえそうです。

【関連記事】

東急電鉄の2025年春「ダイヤ改正」は小幅な変更、各社と同じ3月15日実施(2025年1月24日、相互乗り入れの各社も改正は小幅な内容にとどめている)

【参考リンク】

東京都交通局「都営地下鉄三田線・新宿線・大江戸線のダイヤ改正について」(2025年3月15日実施分、2月14日発表)

2025年度~2027年度「東京都交通局経営計画2025(案)」(2025年2月13日公表)

都政への提言、意見、要望等の状況「(都営三田線について)夕方の午後6時から7時台は6両編成です。帰宅ラッシュの時間帯は満員状態であり、乗客同士はくっ付き、大変不快です。なぜ、8両編成にしないのでしょうか」(2024年1月公表分、都民から8両化の要望が出ている)


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