港北警察署で昨年(2024年)来客を招くスタイルが復活した「武道始式」を2025年も開催。地域住民や関係者に日頃鍛錬を行う柔道・剣道の技を披露し、犯罪撲滅や事件・事故がない社会の実現に向けての決意を共有しました。
神奈川県警港北警察署(大豆戸町)は、先週(2025年)1月21日(火)午後、年始の恒例行事となっている「武道始式」を開催。
「武道始式」は、新型コロナ禍中の2021年と2022年は中断、昨年(2024年)は4年ぶりに約100人の地域などからの来賓を招いたスタイルで復活開催。今年も同規模の開催となり、多くの地域の人々が駆け付ける中、まずは剣道と柔道の「四部対抗戦」(いずれも3人制)の熱き対戦を署員が繰り広げました。
続けて行われた「五人掛け」では、柔道特別訓練員の湯本祥真四段(港北署)と、剣道特別訓練員の野村洋介六段(戸塚署)にそれぞれ5人の署員が挑む戦いも。
また今年は、現実の闘争を想定し21世紀生まれの“新しい武道”として誕生したという「空道(くうどう)」を創設した大道塾(総本部:東京都豊島区)横須賀・湘南支部が来場。
顔に軽量のマスクを着用して手による顔面への手技攻撃を認めるといった「総合格闘技ブーム」の先駆けになったという激しい技を繰り広げ、「いざ」という場面に立ち向かう“心の強さ”を署員や来客に分け与えるかの演武を披露していました。
最後に、昨年行われた神奈川県警察創立150年記念の「逮捕術大会」で港北署は優勝。勝利を収めた署員による模範試合で、日頃の訓練の成果を見せていました。
最後の謝辞に臨んだ笠佳孝署長は、「出席された皆様に、署員一人ひとりの気概と覚悟を感じていただけたなら。心身を鍛え、安心・安全に暮らしていただける港北区を実現するためのにも、(出席された皆様の)さらなるご理解・ご協力を」と呼び掛けていました。
なお、昨年(2024年)1年間の刑法犯発生件数は1691件(前年比-37件、-2.1%)、特殊詐欺は68件(同-16件)で被害総額は約1億9千万円(同+約2千万円)、交通事故は571件(同-86件、-13.1%)となったものの、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害が36件・被害総額が約4億5百万円と突出したことについても笠署長は報告。
同署では、スマートフォンなどインターネット(SNS)を使用しての“甘い言葉”を駆使した犯人による詐欺への注意を広く呼び掛けています。
(※)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です
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・【前年開催】港北警察署が「武道始式」で新年の幕開け、SNSも新設で“地域と歩む”1年に(2024年1月30日)
【参考リンク】
・港北警察署のページ(神奈川県警察)
・SNS・投資ロマンス詐欺の発生状況について【12月末現在】(港北警察署)