<新綱島駅前>古民家「池谷家住宅」の維持・活用へ市が指定、店舗改修を想定 | 横浜日吉新聞

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文化・観光施設や飲食店などへの利活用を促す建物に指定されました。

横浜市都市整備局は、今月(2024年)11月15日付けで新綱島駅前の古民家「池谷(いけのや)家住宅主屋(おもや)」(綱島東1)を「特定景観形成歴史的建造物」に指定したと発表しました。指定は市内で3例目。

新綱島駅の再開発エリアに接する池谷家住宅、横浜開港の2年前となる1857(安政4)年に完成したといわれる古民家は老朽化が進んでおり、現状では住居として使うことは難しいと言われている(2024年9月)

池谷家は今年1月に「横浜市認定歴史的建造物」として認定されていますが、今回指定された特定景観形成歴史的建造物では、大規模改修や他の施設へ転用しようとする際、ネックとなることが多い「建築基準法」の適用除外も可能となるもの。

これは、歴史的な建物としての魅力を生かしつつ、文化施設・観光施設・店舗などへの活用を推進するため、2013(平成25)年12月に市が新設した制度です。

バス乗場に隣接する池谷家住宅は、新綱島駅前のまちづくりのなかで活用されていくことになりそう(2024年10月)

関係者によると、池谷家住宅が同制度に指定されたことで、今後は建物の外観を極力維持し、内観の間取りなどを保存しつつ、飲食店舗や物販、事務所での活用を想定しながら保存計画を定める方針。

都市整備局は「今後、本建造物の周辺施設等と連携した活用・改修について、建物所有者・事業者と調整を行ってまいります」としています。

【関連記事】

新綱島の「池谷家住宅」が歴史的建造物に認定、幕末生まれの古民家(2024年1月25日)

【参考リンク】

【池谷家住宅主屋】を特定景観形成歴史的建造物として指定しました(横浜市都市整備局、2024年11月20日)

横浜市「特定景観形成歴史的建造物」の説明と指定の一覧(横浜市都市整備局)


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