初冬の都筑を歩き古刹と自然を楽しみませんか。
港北ボランティアガイドの会は来月(2024年)12月7日(土)午前にウォーキングツアー「初冬の自然を味わい都筑を歩く」を企画し、60人の参加者を11月21日(木)まで募集中です。
今回のツアーは港北ニュータウンの整備された公園や遊歩道と、かつては静かな農村だった勝田(かちだ)の面影が今も残るエリアを訪ね、初冬の草木を眺めながら都筑の風景を楽しむコースとなりました。
当日は9時30分に市営地下鉄ブルーラインの仲町台駅に集合。駅を出て東へ少し歩き、横浜で生まれ今や世界十数か国に拠点を持つ種苗企業「サカタのタネ」の本社を訪ね、社屋に沿ってメタセコイヤの並木やさまざまな植栽を眺めます。
同本社の至近から伸びる遊歩道を経由して「せせらぎ公園」へ。ここは港北ニュータウン建設の際、もともとの地形や植生を活かしてつくられた“地区公園”と呼ばれる規模の大きな公園で、その広さは約5万6000平方メートル超と東京ドーム1.2個分。深い自然の雰囲気を楽しめそう。
公園からニュータウン内の住宅街を5分ほど歩いたあと、かつての農村の面影が残るエリアを曲がりくねって進む小路を抜け、都筑の新旧の風景を楽しみます。
すぐ近くには江戸時代にこの地域の名主(なぬし)や代官を代々務めた旧家「関家」がありますが、個人宅のため年に1回の特別公開時以外は非公開となっています。
広く整備された中原街道を渡って少し歩くと、旧中原街道にぶつかり、そこにあるのが500年以上の歴史がある古刹「最乗寺」。樹齢600年と言われる高さ約35メートルの大イチョウほか多くの樹木がみられる美しい庭は見どころです。
最乗寺の近くに位置するのが「勝田杉山神社」で、“杉山神社”は鶴見川の流域にのみ49社が存在する特異な神社。ここもその一つです。
丘陵に沿ってさらに少し歩き、そこから坂を下ると、小さな水の流れを見ながら歩く「せきれいのみち」に出ます。
せせらぎに沿って歩き、坂を上っていくと現れるのが「茅ヶ崎城址公園」。茅ヶ崎城は14世紀末から15世紀前半に建てられ、15世紀終わりごろには小机城を中心とする後北条氏の勢力下に合ったと言われています。空堀・郭(くるわ)・土塁などが良好な形で残されています。
そこから少し歩き、天台宗の古刹「正覚寺」を訪ねたあと、遊歩道を進めばゴールのセンター南駅に到着。全行程約4キロのコースです。
参加費は500円。港北ボランティアガイドの会のホームページ内にある申込フォームなどから11月21日(木)17時までに事前申し込みが必要。定員は60人で応募者多数の場合は抽選となります。
(※)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です
【参考リンク】
・2024年12月7日(土)午前開催「初冬の自然を味わい都筑を歩く」(港北ボランティアガイドの会、申込は11月21日17時締切)
・都筑区水と緑の散策マップ(北部、南部統合版)(都筑区)