<2025年3月開館>セン北・ボッシュホールで初の内覧会、施設予約は11月から | 横浜日吉新聞

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初の内覧会では、施設の魅力を余すところなく参加者に伝える時間となっていました。

2022年1月から工事を行ってきた都筑区民文化センター「ボッシュホール(Bosch Hall)」(都筑区中川中央1、小川弘館長)は、今年夏の(2024年)8月15日に竣工。

今年(2024年)8月15日に竣工した都筑区民文化センター「ボッシュホール」は市民向け内覧会をスタート。左側が横浜市営地下鉄の高架橋(10月28日)

今年(2024年)8月15日に竣工した都筑区民文化センター「ボッシュホール」は市民向け内覧会をスタート。左側が横浜市営地下鉄の高架橋(10月28日)

来年(2025年)3月開館予定のホールの内覧会を10月28日(月)からスタート。事前申込を行った一般の地域住民らを迎えての施設の案内を初めて行いました。

同センターの運営は、代表団体が株式会社tvkコミュニケーションズ、構成団体として株式会社神奈川新聞社、株式会社東急コミュニティーが加わり、指定管理者「つづきアート&メディアパートナーズ」としてその役割を担っています。

手工芸の技 「綴織(つづれおり)」 で製作された緞帳(どんちょう)について、都筑区の長きにわたる歴史を表現する重層感あふれる「地層」のイメージでデザインされたとの説明を行っていた

手工芸の技 「綴織(つづれおり)」 で製作された緞帳(どんちょう)について、都筑区の長きにわたる歴史を表現する重層感あふれる「地層」のイメージでデザインされたとの説明を行っていた

都筑区の歴史的と現代文化を大切にし、さらに未来に向かう新しい文化の発信拠点としての「歴史と未来」の融合(フュージョン=Fusion)をコンセプトとして、同センターは整備が進められてきたといいます。

施設は搬入用などの駐車場などがある地下1階から4階まで、延床面積は約3943平方メートルとなっており、まずは1階で受付。ロビーから、2階にある定員305人(固定席301席、車いす席4台)のホール内部へ。

舞台上からの観客席側の見え方も確認。ドイツ国鉄の「赤」をイメージしたかの座席の色は華やかさと艶やかさを備えているかのよう。地層から空、そして未来に向け、上に向けて明るさを帯びる色合いになっているという。向かって後方左手には独立した部屋にソファ式のいすが置かれた「親子室」も

舞台上からの観客席側の見え方も確認。ドイツ国鉄の「赤」をイメージしたかの座席の色は華やかさと艶やかさを備えているかのよう。地層から空、そして未来に向け、上に向けて明るさを帯びる色合いになっているという。向かって後方左手には独立した部屋にソファ式のいすが置かれた「親子室」も

大塚・歳勝土遺跡(大棚西1)や境田貝塚(茅ケ崎中央)、茅ケ崎貝塚(茅ヶ崎東1)といった遺跡や貝塚などが所在する都筑区らしい、「数千年の歴史と文化が積み重なった」区のイメージでデザインしたという緞帳(どんちょう)が下ろされた状態での説明を行います。

続いて、舞台や、2階と1階に位置する楽屋、1階のリハーサル室も見学。

舞台のサイズはフル・オーケストラの演奏も可能とのこと。座席の前3列はステージの下に収納してのスペース拡大も可能。映写用の大型スクリーンも導入する予定だという

舞台のサイズはフル・オーケストラの演奏も可能とのこと。座席の前3列はステージの下に収納してのスペース拡大も可能。映写用の大型スクリーンも導入する予定だという

ホールとは別の、独立しての利用となる1階の会議室練習室ギャラリーを見学した後、再び2階に上がり、ホール前に位置するホワイエや、掲げられた「ウォールアート」の説明を受けた後、再びホールへ戻ります。

緞帳を上げた反射板を使用した状態にセッティングされた状態での、CD音源による約1.6秒の残響時間だという音の響きの確認も行われ、約1時間の内覧会が終了しました。

「楽屋ラウンジ」の広さは32㎡で定員は9人。センター北駅側の風景を眺めることが可能。各楽屋にはステージの状況を確認できるモニターテレビが設置されている

「楽屋ラウンジ」の広さは32㎡で定員は9人。センター北駅側の風景を眺めることが可能。各楽屋にはステージの状況を確認できるモニターテレビが設置されている

楽屋は階が分かれて5部屋と「楽屋ラウンジ」を用意。楽屋4と5はつながる構造となっており、つなげた場合は最大11人(28㎡)が定員とのこと。「和」にこだわり、各楽屋の入口には「のれん掛け」が設置されていた

楽屋は階が分かれて5部屋と「楽屋ラウンジ」を用意。楽屋4と5はつながる構造となっており、つなげた場合は最大11人(28㎡)が定員とのこと。「和」にこだわり、各楽屋の入口には「のれん掛け」が設置されていた

リハーサル室はホールの舞台と同じ大きさのため、本番前のリハーサルに適しているとのこと。広さは170㎡ (13m×13ⅿ) でセミコンサートピアノが入る予定となっている

リハーサル室はホールの舞台と同じ大きさのため、本番前のリハーサルに適しているとのこと。広さは170㎡ (13m×13ⅿ) でセミコンサートピアノが入る予定となっている

今回の「ボッシュホール」は、横浜市内で13館目、今年3月24日に開館した港北区民文化センター「ミズキーホール」に続きオープンする予定です。

一般の利用は来年4月からを予定しており、あす11月1日(金)から、4月と5月分の「ホール」と「ギャラリー」の施設利用の抽選申込を開始するとのこと。

横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンライン「センター北駅」から徒歩約3、4分という好立地。1・2階と低層階に主要施設があることもあり、多くの利用が見込まれることになりそうです。

「会議室1」は30人、「会議室2」は15人が定員。仕切りを取ることで連結して使用が可能となっている

「会議室1」は30人、「会議室2」は15人が定員。仕切りを取ることで連結して使用が可能となっている

楽屋は階が分かれて5部屋と「楽屋ラウンジ」を用意。楽屋4と5はつながる構造となっており、つなげた場合は最大11人(28㎡)が定員とのこと

「練習室」はピアノ用とバンド演奏向けの電子楽器用の2種類。いずれも定員は7人で、ピアノ用にはアップライトピアノ、電子楽器用にはドラムなどが入る予定

ギャラリーは1週間単位で利用が出来、広さは120㎡。「移動式パーティション」31枚を用意。自由にレイアウトが可能で、展示とワークショップなどを併せ行うこともできるという。「ガラス越し」に外からも見えやすい位置にあるため、街の“にぎわい感”創出にも貢献することができそう

ギャラリーは1週間単位で利用が出来、広さは120㎡。「移動式パーティション」31枚を用意。自由にレイアウトが可能で、展示とワークショップなどを併せ行うこともできるという。「ガラス越し」に外からも見えやすい位置にあるため、街の“にぎわい感”創出にも貢献することができそう

2階ホワイエ壁面の大型ウォールアート「Shi Zu Ku(しずく)」は横浜ゆかりのアーティスト・山下良平氏が制作、横浜市立中川中学校(大棚町)と東京横浜独逸学園(茅ケ崎南2)の子どもたちも制作に協力。山下氏は「ららぽーと横浜」(池辺町)に近い鶴見川が流れる「鴨池橋」付近の景色に作品の着想を得たという

2階ホワイエ壁面の大型ウォールアート「Shi Zu Ku(しずく)」は横浜ゆかりのアーティスト・山下良平氏が制作、横浜市立中川中学校(大棚町)と東京横浜独逸学園(茅ケ崎南2)の子どもたちも制作に協力。山下氏は「ららぽーと横浜」(池辺町)に近い鶴見川が流れる「鴨池橋」付近の景色に作品の着想を得たという

なお、同ホールのネーミングライツ契約を2025年1月から2035年3月まで結ぶ日本法人・ボッシュ株式会社(東京都渋谷区)が隣接敷地内にある本社ビルの竣工式を9月6日に行っています。

同本社ビルとつながることでの「全天候型広場」を挟(はさ)み、向かいに位置する地域開放施設「ボッシュカフェ(cafe 1886 at Bosch)」を翌7日にオープンしています。

来年3月のホール開業後は、「センター北駅」周辺がさらに賑わうことになりそうです。

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【参考リンク】

都筑区民文化センター「ボッシュホール」公式サイト(つづきアート&メディアパートナーズ)

ボッシュホール内覧会のお知らせ(同)※10月中は計6回開催、11月以降は所要30分、練習室、リハーサル室は外部からの見学のみに変更される予定

都筑区民文化センター(ボッシュホール)の施設利用抽選申込は11月1日から開始です!(同)

都筑区における区民文化センターの整備について(都筑区区政推進課)


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