<2024年>港北区の人口が36万5000人突破、コロナと再開発で都内から転入増 | 横浜日吉新聞

横浜日吉新聞

この10月、港北区の人口が36万5000人を突破しました。

横浜市政策経営局は今月(2024年)10月1日時点での推計人口を集計し、港北区では36万5316人(18万3420世帯)になったことを公表しています。

港北区の人口は2021年7月に初めて36万人台(36万119人)に達し、3年3カ月で5000人超が増えていたことになります。

港北区の人口推移(推計含む)

  • 人口37万人台:2027(令和9)年中(人口推計)
  • 人口36万人台:2021(令和3)年7月
  • 人口35万人台:2018(平成30)年5月
  • 人口34万人台:2014(平成26)年5月
  • 人口30万人台:2002(平成14)年5月
  • 人口27万人台:1995(平成7)年(※1994年11月の都筑区・青葉区分区後)

35万人台(2018年5月)から36万人台までは3年2カ月で達成したことと比較すると、増加に鈍化傾向はみられますが、一方で新型コロナ禍が始まった2020年以降は東京都内から港北区への転入が増えているのが特徴です。

港北区内の新築マンション前に並ぶ引っ越しトラックの様子(2022年4月)

前年(2023年)までの実績では、区外への転出者数を引いた「転入超過」は、都内で見ると2019年まで6年連続でマイナスでしたが、2020年は483人、翌21年は1074人、22年は1005人、23年が200人とプラス状態が続いています。

特に大田区世田谷区目黒区からの転入超過が目立ち、コロナ禍が悪化した2021年から22年は品川区や練馬区からの転入も大きくなっていました。

港北区内では、2022年春までに箕輪町2丁目で計1320戸の大型マンションが順次竣工し、新横浜周辺などではマンションの新築が相次ぎ、都内からの転入を受け入れやすい環境だったことも影響しているとみられます。

横浜市全体の人口は2021年の377万9000人をピークに下落していくと推計されているが、港北区では2036年ごろまで増加する見通し(2024年1月11日横浜市政策局ニュースリリース「『横浜市の将来人口推計』結果の概要を公表します」より)

市が今年公表した「人口推計」(2020年基準時点)によると、港北区の人口は3年後の2027年には37万人台に達し、2036年に38万人台となった後は38万2000人台で頭打ちになるとのこと。

相鉄・東急新横浜線の開業で利便性の高まった新横浜や綱島の周辺では今後もマンション新築が計画されていることに加え、他地域でも工場や駐車場などを宅地化する動きが続いており、当面は区の人口が増えていくことになりそうです。

【参考】港北区への転入超過ベスト10(2023年実績)

カッコ内は前年(2022年)の実績

  1. 川崎市中原区:+226人(+415人)
  2. 東京都大田区:+135人(+171人)
  3. 東京都目黒区:+93人(+153人)
  4. 神奈川区:+86人(+55人)
  5. 鶴見区:+74人(+120人)
  6. 東京都杉並区:+67人(+29人)
  7. 東京都世田谷区:+65人(+206人)
  8. 東京都練馬区:+59人(+74人)
  9. 愛知県名古屋市:+47人(+71人)
  10. 西区:+42人(+46人)

【関連記事】

港北区の人口は「36万人」を突破、横浜市外から春の転入超過が寄与(2021年5月14日)

<2023年4月>港北区で初めて18万世帯を突破、世帯平均「2人」割れ近づく(2023年4月12日)

横浜市で最多の児童数「師岡小」、3位「箕輪小」、中学校最多は「日吉台中」(2024年10月3日、区内の小中学校では児童生徒が増えている)

【参考リンク】

横浜市の推計人口・世帯数(最新情報)


カテゴリ別記事一覧