「羽沢横浜国大駅」の駅前商業施設が“段階的に”オープン。横浜国大のサテライト施設では開設を待ちわびた人々が集い、その船出の喜びを分かち合いました。
東急・相鉄新横浜線で日吉駅から最短で約11分、新綱島駅からは約9分でアクセス可能な羽沢横浜国大駅前の複合商業施設「HAZAAR(ハザール)」(神奈川区羽沢南)が、今月(2024年)10月1日(火)に開業。
横浜国立大学(保土ケ谷区常盤台)のサテライト連携施設「YNU BASE HAZAWA(YNUベースハザワ)」と、運営者の寺田倉庫株式会社(東京都品川区)による「農業支援施設」が、オープニング式典と両施設で初となる記念イベントを行いました。
2019(平成31)年4月に予定されていた相鉄新横浜線(相鉄・東急直通線)の開業が4年後の昨年(2023年)3月18日までずれ込んだこともあり、同駅周辺の再開発構想を手掛けた工学博士で同大学名誉教授の高見沢実さんは、「なんで私が(常勤で)通っているときにオープンしなかったのか、と思っていたところ、きょうオープンするというので急ぎ駆け付けました」と、悲願のサテライト施設がようやく完成し初日を迎えたことの喜びを満面の笑顔で表現します。
地元「羽沢駅周辺地域まちづくり連絡会」会長の和田勝己さん(羽沢南町内会前会長)は、「羽沢横浜国大駅の構想が立ち上がるまで、横浜国立大学は“極めて遠い存在”だったが、施設の開業で地域住民としても“かなり親しみが持てる存在”となりました」と、駅や施設が開業し、住民と大学との距離感が“縮まった”ことに感謝しているとの思いを熱く語っていました。

「YNUベースハザワ」に近い出入口から3階テラスへも出られる。地域連携を行ってきた大原一興(かずおき)名誉教授や和田勝己会長、石川源七常盤台地区連合町内会会長や横浜市都市整備局の担当者(写真左より)もテラスからの駅や羽沢の街の眺めを確認していた
「ハザール」全体では約25のテナントの入居を予定しており、この日に先立ち、認可保育園「ミアヘルサ保育園ひびき羽沢横浜国大」が9月2日に開園。
1日は同大学の施設に加え、フィットネスジム「エニタイムフィットネス」が17日の正式オープンに先立ち同日から“プレオープン”するのみの開業初日となりました。
来週10月8日(火)には、コンビニエンスストア「ローソン羽沢横浜国大駅前店」がオープンするほか、11月からは歯科クリニック、来年(2025年)以降にメインテナントのスーパーマーケット「ロピア」の開店も予定されるなど、“段階的”な各テナントのオープンが続く見込みです。
一部のテナントがまだ未定になっている(9月19日現在、寺田倉庫の担当者)とのことで、この先にどういった施設が順次オープンしていくのかにも、地域内外からの大きな関心が集まることになりそうです。
【関連記事】
・<羽沢横浜国大>駅前にスーパー「ロピア」開店、飲食やカフェ、パン店も出店へ(新横浜新聞~しんよこ新聞、2025年2月26日)※リンク追記
・<レポート>横浜国大が羽沢バレーにサテライト、悲願のオープンで“感動を共有”(新横浜新聞~しんよこ新聞、2024年10月15日)※リンク追記
・<羽沢横浜国大>駅前の商業施設が10月開業、スーパー「ロピア」は2025年出店(新横浜新聞~しんよこ新聞、2024年9月26日)※出店が決定しているテナントについてなど
・【開業前イベント】<ST線フォーラムレポ9>新たな「新横浜」像を考える時~横浜国大・高見沢さん(2022年8月26日)
・【開業前イベント】<ST線フォーラムレポ5>住民主導で農・住・学の融合目指す~羽沢・和田さん(2022年8月25日)
【参考リンク】
・寺田倉庫初の複合商業施設「HAZAAR」が2024年10月1日に開業(寺田倉庫株式会社)
・羽沢横浜国大駅 サテライト施設「YNU BASE HAZAWA」(横浜国立大学 地域連携推進機構)
・HAZAWA VALLEY(羽沢バレー)公式サイト(羽沢駅周辺まちづくり検討会)