横浜市で最多の児童数「師岡小」、3位「箕輪小」、中学校最多は「日吉台中」 | 横浜日吉新聞

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港北区内の市立小・中学校で大規模化が進んでいます。

横浜市教育委員会はこのほど、今年(2024年)9月時点での市立学校の児童・生徒数などをまとめた「令和6年度市立学校現況(速報)」を公表しました。

児童数が1200人を超える市内最多の師岡小、校地面積は1万160平方メートルで児童数に対して広いとは言えない(資料写真、2022年)

これによると、小学校は市内に334校と2つの「分校」があり、児童数が1000人を超えたのは以下の5校(一覧参照)で、市内最多は1241人師岡小学校(師岡町)。昨年度と比べ30人減りましたが、今年度も市内で唯一1200人台を維持しています。

同じ港北区内では箕輪小学校(箕輪町2)が1168人で市内3番目に多い児童数となり、昨年度から125人増えていました。

市教委がこれから先の児童・生徒数を予測した「令和6年度義務教育人口推計表」によると、箕輪小では6年後の2030年度に1557人まで増えるとの見方が示されており、今後は市内最多の児童数となる可能性があります。

大型マンション再開発時に一連の敷地内で2020年4月に開校した箕輪小、再開発が進むなかである程度の人口増は想定されていたが、それ以上の流入が見られる。校地面積は9500平方メートルと他校と比べて広くはない(資料写真、2024年4月)

このほか、大曽根小学校(大曽根2)が998人と1000人台直前まで増加していました。同校は樽町1・2・3丁目の一部で師岡小とどちらに通うか選択できる「特別調整通学区域」としています。

小学校334校+2分校中、1000人超えは5校

右側カッコ内は前年度同時期比

  • 師岡小学校(港北区師岡町):1,241人(▲30)
  • 子安小学校(神奈川区新子安1):1,176人(+18)
  • 箕輪小学校(港北区箕輪町2):1,168人(+125)
  • 東戸塚小学校(戸塚区吉田町):1,078人(+53)
  • 戸塚小学校(戸塚区戸塚町):1,023人(+41)
  • (参考)大曽根小学校(港北区大曽根2):998人(+30)

5つの小学校から通う日吉台中

一方、中学校は市内に143校と1つの「分校」があるなかで、生徒数が1000人を超えていたのは2校のみ。

市内最多1079人日吉台中学校(日吉本町4)で、同校は箕輪小や日吉台小学校(日吉本町1)、日吉南小学校(日吉本町4)、矢上小学校(日吉3)に加え、北綱島小学校(綱島西5)の一部も通学区域としており、日吉・綱島エリアの人口動向の影響を受けやすい中学校です。

横浜市の市立中学校で生徒数が最多だった日吉台中、校地面積は2万3998平方メートルあり、港北区内の市立小・中学校ではもっとも広い(資料写真、2022年)

日吉台中の通学区域(青色の線)は広く、5つの小学校校区にまたがっている(「横浜市立学校分布図(令和6年5月現在)」より)

港北区内では、大曽根小と師岡小が通学区となっている樽町中学校(樽町4)が現時点で1000人は切っているものの、前年度から生徒数が66人増えて963人に達していました。

人口推計表によると、日吉台中今後も1000人から1100人台を維持し、樽町中では2年後の2026年度には1000人を超える見通しとなっています。

中学校143校+1分校中、1000人超えは2校

右側カッコ内は前年度同時期比

  • 日吉台中学校(港北区日吉本町4):1,079人(+17)
  • 寺尾中学校(鶴見区北寺尾3):1,074人(▲8)
  • (参考)樽町中学校(港北区樽町4):963人(+66)
  • (参考)大綱中学校(港北区大倉山3):937人(+3)

【関連記事】

<市教委>箕輪小や師岡小、日吉台中などの大規模校で「電子書籍」を試行導入(2024年9月2日)

<箕輪小>児童急増で4月から1000人超、「5階建て」校舎増築の説明会(2023年2月4日、開校から3年で予測より児童増)

【参考リンク】

横浜市教育委員会「令和6年度市立学校現況(速報)」(市立学校の児童・生徒数など)

横浜市立小・中学校等の通学区域を検索(横浜市教育委員会)


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