横浜市消防局はきのう(2024年)10月1日から「綱島消防出張所」(綱島西3)に救急車を配置し、港北区内7隊目となる救急隊の運用を開始しました。
この新たな救急車は、港北消防署(大豆戸町)に配備されていたという予備の2台目の救急車に、新たに「綱島救急隊」とペインティングし直したもので、数日前までには納車されたといいます。
「救急車を格納する場所には元々『非常用消防車』を置いていたのですが、区内の他の消防出張所に移すことでスペースを確保することができました」と、同出張所長の浅見侑(ゆう)さん。
新車の納車が遅れたことから、実際に新たな消防車が区内に増えるのは来年(2025年)1月末頃までの時期を待たねばならないと説明します。
新たに救急隊員が8人配属されたといい、「数人は当直の勤務もありますが、所内をパーテーションで区切るなどの対応で、なんとかスペースを確保できることになりました」と浅見さん。建物内で増員を行うための対応を行うことができたと「ほっ」とした表情で語ります。
朝8時30分の運用開始の時間帯には、港北消防署内をつなぐ無線でも「綱島消防隊」が運用されることがアナウンスされ、救急隊員がいざの出動に備えるシーンが見られていました。
横浜市内で119番による救急車の出動要請があった場合、要請者のもっとも近くにいる救急車が駆け付けることになっており、あらかじめ担当地域が決まっているわけではないとのこと。
近年は市内で救急需要が増加し、救急隊の現場到着までの平均時間が伸びつつあります。人口が増え続ける綱島地区に新たな救急車と救急隊員が配備されたことで、一人でも多くの尊い人命が助けられることが望まれます。
【関連記事】
・綱島消防出張所に10月から「救急隊」を配置、高まる救急需要に対応(2024年6月24日)
【参考リンク】
・綱島など港北区内「消防出張所」の案内ページ(配置車両の一覧など、港北消防署)