“オイルショック”による資材急騰、物資不足で大綱中学校に「同居」で開校。半年後の10月9日に校舎を落成、この日を「開校記念日」とし、以降50年間の歴史を歩んできました。
1974年4月開校の横浜市立樽町中学校(樽町4、八木範夫校長)では、記念キャラクターや記念行事・式典の開催や記念誌の制作で、「創立50周年」を盛り上げる準備を進めています。
同校公式サイト「学校のあゆみ」のページによると、1974(昭和49)年4月に 開校式を挙行したものの、「いわゆる“オイルショック”による資材急騰、物資不足等の諸事情により、その完成が大幅に遅れて、親校であった大綱中学校(大倉山3)に同居開校せざるをえなかった」といいます。
しかし、「大綱中学校の皆さんのご好意により、大綱中学校以上によい教室等を提供してもらい、恵まれた出発をすることができた」とし、その歴史を振り返っています。
創立50周年を祝う「50周年実行委員会」(嶋村公実行委員長)は元PTA会長を中心に組織化しています。
昨年(2023)年10月開催の文化祭から「創立50周年イヤー(YEAR)」をスタート、生徒公募で誕生した記念キャラクター「にこたる」は、同校の周囲でかつて栽培されていたという菖蒲(しょうぶ)をデザインしています。
1933(昭和8)年から1938(同13)年まで存在した「樽町菖蒲(しょうぶ)園」や「菖蒲園前」という交差点の名称、また校章にも採用されていることもあり、同校や周辺エリアの歴史を長く語り継ぐ貴重な役割を果たすことになりそうです。
なお、来月上旬には神奈川県民ホール(中区山下町)で50周年を記念した生徒たちによる「合唱祭」、中旬には地域の関係者を招いた「記念式典」を開催し、「記念誌」も制作するなど、街の歴史を後世に伝える試みにもチャレンジ。50周年事業を“地域ぐるみ”で盛り上げていく予定です。
【関連記事】
・【歴史まち歩き】しだれ桜の古刹と今は無き「愛国寺」「菖蒲園」、樽町を歩く(2021年12月8日)※樽町の歴史散歩
【参考リンク】
・「学校紹介」沿革~学校のあゆみ(同)
・「学校紹介」校歌・校章(同)