港北区綱島ゆかりの写真家が、“地元凱旋”となる初の個展を新ギャラリーで開催しています。
先週(2024年)9月13日から来週9月23日(月・祝)10時から20時まで(最終日のみ16時まで・17日は休館)、野生動物と自然風景の写真家・井村淳さんによる4年ぶりの写真展「小さな国の大自然~WildLife(ワイルドライフ=英語で野生動物の意味)」が、港北区民文化センター「ミズキーホール」ギャラリー(綱島東1)で開催中です。
井村さんは綱島出身。横浜市立綱島東小学校(綱島東3)在学時に、授業内での写真クラブに所属したことが写真の世界に入るきっかけになったといいます。
「当時、理科準備室の隣に暗室があったことが懐かしいですね」と、写真とふれあうきっかけとなった懐かしい“学び舎”時代の思い出を振り返ります。
その後、進学した地元・市立樽町中学校(樽町4)や神奈川県立港北高校(大倉山7)でも写真部に所属。
「東京の学校に出てみたい」と進学した日本写真芸術専門学校(東京都渋谷区)で写真を専門的に学んだといいます。
風景写真家で、同校校長、日本写真家協会と日本自然科学写真協会の名誉会員を務めた故・竹内敏信氏の助手を経て、フリーのカメラマンとして独立したという井村さん。
20歳の時に初めて出会ったというアフリカ・ケニアの大地に魅せられ、「野生」という題材を大きなテーマとして、アフリカを中心とした世界の野生動物や日本の自然風景を追いかける日々を過ごしてきたといいます。
キヤノン「EOS学園東京校」(銀座、東京都中央区)の講師や、キヤノン公認の「キャノンフォトクラブ東横」専任講師、またクラブツーリズム「写真撮影の旅」のツアー講師を務めるなど、プロ写真家としてのキャリアを積み重ねてきました。
それでも、「新型コロナ禍」の影響を大きく受け、井村さんにとって4年ぶりの開催となる今回の写真展ですが、「実は、地元・綱島で展示会を開催するのは初めて。ミズキーホールの開館によるところが大きいですね」と語ります。
「デジタルカメラ」が登場した2000年代初頭から長年撮り溜めてきたという、日本の野生動物が今回の写真展のテーマとなっており、北海道や小笠原諸島など、国内で撮影した全47作品を展示しています。
鶴見川流域の源流に位置する東京都町田市や、神奈川県大磯町など“地元”で撮影した作品も展示しており、「レンズを通じて撮影した写真には、一切加工を施していません。ぜひ“ありのまま”の動物や、自然の姿を、一つひとつの作品から感じてもらうことができれば」と、井村さんは多くの来場を呼び掛けます。
なお、カナダで撮影したという「タテゴトアザラシ」の赤ちゃんの20点の作品を楽しめる写真展「あざらしたまご」も同時開催しており、井村さんらしい目線で撮影した優しさがあふれるかの「たまご」のようなアザラシの愛らしさも、親子で楽しめるギャラリーでのひとときとなりそうです。
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【参考リンク】