新吉田と新羽の丘陵地帯を歩き、自然と古刹(こさつ)が同時に楽しめます。
港北区が主催する「花と木と歴史と文化を知るウォーキングツアー」シリーズで、今年度の1回目となる「裏道を辿り新吉田の丘陵を巡る旅」が今月(2024年)9月28日(土)に企画され、参加者の募集が9月12日(木)まで行われています。
港北ボランティアガイドの会の案内で歩く今年度のシリーズは、港北区内に残る自然や古刹(こさつ)への訪問を中心とした内容で、来年3月までに全3回にわたって行われる予定。
今回のツアーでは、市営地下鉄グリーンラインの高田駅から新吉田町を経て新羽駅付近まで丘陵地帯をウォーキングし、道端の草木を楽しみながら、地域の歴史と文化に思いを馳せるルートが選ばれました。
当日は9時半に高田駅に集合し、早渕川を渡って裏道を少し歩くと、梨農園が並ぶなかにひっそりたたずむ古刹「浄泉寺」に到着。境内に置かれた表情や仕草が可愛い石像も見どころです。
さらに裏道を進み、横浜市無形民俗文化財の“火渡り修行”で知られる「圓應寺(えんのうじ)」へ。圓應寺の横から、木立に覆われた坂道を上っていくと、同じ区内ではなく遠くへ来てしまったかような、緑豊かな光景が広がります。
(※)圓應寺の「火渡り修行」については、港北ボランティアガイドの会にて10月14日(月・祝)にツアーを実施予定
しばらく歩くと到着する「(新吉田)杉山神社」は、鶴見川沿いを中心に数十社が存在する同名神社のなかでも、平安時代に編纂された「延喜式」に記載されるも場所が明らかでない“式内社・杉山神社”の有力候補と言われています。
いちごの収穫体験で知られる「森農園」の前を通り、さらに進むと、果実や野菜の農園が広がる一帯に入ります。この付近では、子どもの頃の夏休みの思い出のような、古き良き昭和的な懐かしさを感じる風景のなかを歩けるかもしれません。
竹やぶの脇の坂を上って丘陵の尾根道を進み、北新羽が見渡せる坂道を下り、新羽と新吉田を隔てる「新羽新吉田せせらぎ緑道」へ。
そこからはほぼ平坦な道を進み、「新羽杉山神社」を通り、四季折々の花が楽しめる新羽の古刹「西方寺」(新羽駅から徒歩約5分)へ。ここがツアーの終点で、今回は約4.8キロの行程です。
参加費は無料で、横浜市の「電子申請・届出システム」から9月12日(木)までに事前申し込みが必要。定員は60人で応募者多数の場合は抽選となります。
(※)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の一部共通記事です
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【参考リンク】
・2024年9月28日(土)開催「第1回 裏道を辿り新吉田の丘陵を巡る旅」(港北区、申込も)