大倉山の歴史継ぐ恒例のコンサートで、ハープの音楽博士が奏でる音色で“世界への旅”に誘います。
大倉山駅から徒歩約7分の港北公会堂(大豆戸町)で、奇数月の第3日曜日に行われている「大倉山ジョイフルコンサート」(同実行委員会主催)は、あさって(2024年)7月21日(日)14時から15時30分まで(受付開始13時30分、終演時刻は予定)、ハープ奏者の佐藤杏樹(あんじゅ)さんを招いた「ハープ・リサイタル~ハープでの世界紀行」を開催します。
2023年7月に武蔵野音楽大学で、日本で3人目となるハープの音楽博士号を取得したという佐藤杏樹さんと、フルートの吉田杏奈さん、クラリネットの金井清さん、バイオリンの犬嶋仁美さんと石坂淑恵さん、ビオラの宮武佑果さん、チェロの松浦健太郎さんの7人が奏でる「多彩な音色」との共演を楽しめる企画に仕上げているといいます。
今回は、「ハープでの世界紀行」とのタイトルの通り、フランス・スペイン、アルメニアといった欧州の国々のほか、アルゼンチンや日本など、各国のハープ曲を佐藤さんが解説を行いながらの演奏を行うとのこと。
「ハープのソロ演奏を間近で見る機会はなかなかないのではないかと思います。また、ハープを交えた七重奏も、めったに見られないプログラムとなっています。ハープのために書かれた名曲の数々をこの機会にお楽しみいただければ」と、佐藤さんは多くの来場を呼び掛けています。
なお、当日の入場料は大人2000円、高校生以下が1000円。小学生以上からの入場が可能となっており、全席自由。
インターネット上(あす7月20日17時まで)や電話(080-8424-5108)での予約も受け付け中ですが、「当日券の販売もあります」(主催者)とのことです。
「日曜日の午後にクラシックを」がコンセプト
「誰もが身近に生演奏を楽しめる」をコンセプトに、2013(平成25)年1月より、奇数月の第3日曜日に行われてきたという「大倉山ジョイフルコンサート」。
クラシック中心の定期コンサートの企画と運営を行っており、昨年(2023年)には10周年を迎え、次回9月15日(日)の開催時には、70回目の開催を迎えるといいます。
「大倉山商店街の皆様、約20店舗に協賛をいただき、運営を行っています」と、ジョイフルコンサートの創設者で代表を務める、大豆戸町在住の吉田良博さん。
いまからちょうど40年前の1984(昭和59)年にオープンした大倉山記念館(大倉山2)の誕生により、同年12月から毎週水曜日に行われてきた「大倉山水曜コンサート」が、2011(平成23)年3月で終了したことを受け、水曜コンサートの理念にも掲げていた“若い音楽家育成・支援”を継承しての新たな実行委員会の立ち上げに至ったと吉田さんは説明します。
約16人(2022年12月現在)が参加しているという同実行委員会の活動はボランティアにより行われているといい、「トッププロを目指す若手による演奏会を行うことを理念に掲げてきました」と、よりハイレベルで若いエネルギーに満ちた演奏家を応援したいとの思いで運営を行っていると語ります。
地域の店舗などからの支援にも感謝しているという吉田さん。
「新型コロナ禍以降、スペース的に開催が難しくなった大倉山記念館から、港北区役所の後援により、会場を港北公会堂に移しています。身近な場所で、ハイレベルな音楽を楽しめる貴重な機会ですので、ぜひ都度ご来場いただければ」と、多くの来場参加や開催への協力を、これからも広く呼び掛けていく考えです。
(※)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です
【参考リンク】
・大倉山ジョイフルコンサート公式サイト(同実行委員会)
・予約受付(同)※お問い合わせフォームまたは電話で受付