ヒカリエ隣に「再開発ビル」、東急渋谷駅~青山通りのアクセス&飲食環境が向上 | 横浜日吉新聞

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【沿線レポート】東急渋谷駅から青山通り(国道246号線)方面へのアクセスと飲食環境が向上します。

きょう(2024年)7月8日(月)、渋谷ヒカリエ裏手で新たな複合ビル渋谷アクシュ(SHIBUYA AXSH)」がオープンし、同ビル内を通じて青山通りや渋谷クロスタワー方面へのアクセスルートが設けられ、低層部には飲食店街も整備されます。

国道246号線側から見た渋谷ヒカリエ(左)と渋谷アクシュ(SHIBUYA AXSH)(右)(7月5日)

渋谷アクシュは、ヒカリエの隣接地に建っていた4棟のビル(シオノギ渋谷ビル、渋谷アイビスビル、渋谷東宝ビル、太陽生命渋谷ビル)を取り壊し、3460平方メートル弱の敷地に建てられた地下3階・地上23階建てのオフィスを中心とした再開発ビル。

塩野義製薬や東宝、太陽生命保険、南塚産業などのビル所有者が「再開発組合」を組織し、東急が事業協力者として参画しました。

渋谷アクシュの案内パネル、5階から上はオフィスとなっており、ビズリーチを展開する人材会社ビジョナル(Visional)グループなどが入居を予定しており、既に満床になったという(7月5日)

同ビルは5階から上をすべてオフィスとする一方、1階から3階に広場や飲食・カフェを中心とした店舗を設け、渋谷駅と青山通り方面への歩行者アクセスと飲食環境を確保。渋谷ヒカリエや渋谷クロスタワーとは歩行者デッキで結びます。

渋谷アクシュは、渋谷駅と青山方面を“握手”させるような役割を果たす(7月5日、案内パネル)

たとえば、東急渋谷駅からは「渋谷ヒカリエ改札」を出て渋谷ヒカリエ、3階のヒカリエデッキを経由し、渋谷アクシュへ至ることで、ビル内を通じ青山通り渋谷クロスタワー方面へ直接アクセスすることが可能となります。

渋谷ヒカリエ(左)と渋谷アクシュ(右)は歩行者デッキで接続(7月5日)

また、1階にセブンイレブンやりそな銀行ATM、コーヒースタンドと飲食4店、2階はカフェとバーに加え飲食は3店、オフィスフロアへの出入口となる3階にはタリーズコーヒーと「アートギャラリー」が設けられ、4階は「健診センター」となる予定。

1階から3階への出店店舗の一覧(ニュースリリースより)

きょう7月8日のオープン時点では未開店となっている店舗はあるものの、コンパクトながら多彩なジャンルの飲食店を揃えており、低層階で入りやすい飲食店街が駅近くに誕生することになりました。

なお、同ビルの宮益坂上寄りでは、約2万3000平方メートルにおよぶ「渋谷二丁目西地区」と名付けられたエリアを対象に大規模な再開発が予定されており、国道246号線(金王坂)の両側には41階建ての高層ビル2棟(B・C街区)や、上空広場を備えた5階建てビル(A街区)、バスターミナル(B街区)などを建設する計画が進んでいます。

渋谷アクシュ(渋谷二丁目17地区)の位置と「渋谷二丁目西地区」(A~C街区)の再開発計画エリア(渋谷二丁目西地区市街地再開発組合・東京建物・都市再生機構による2023年1月31日ニュースリリースの地図に一部加筆・加工)

現在のところ建物の竣工予定は2029年度とされており、再開発エリアと渋谷駅方面の結節点となる渋谷アクシュは、重要性をさらに高める可能性があります。

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【参考リンク】

渋谷アクシュ(SHIBUYA AXSH)(2024年7月8日オープン、2階フロアから「渋谷ヒカリエ」や「渋谷クロスタワー」方面へ直結)

渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業(渋谷アクシュ隣接地、宮益坂上付近の約2.9ヘクタールが対象の再開発、東京都都市整備局)


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