大型商業施設「トレッサ横浜」でのキャンペーンで、特殊詐欺や交通事故“ゼロ”に向けた対策強化を呼び掛けます。
神奈川県警港北警察署(大豆戸町)は、今月(2023年)5月13日(土)午前、トレッサ横浜(師岡町)で「特殊詐欺ストップ」といった“犯罪ゼロ”を呼び掛けるキャンペーンを、南棟1階「警察官立寄所」付近で開催。
「特殊詐欺」の発生状況は、今年の3月末現在32件(前年比プラス17件)・約4347万円(同1480万円)と被害増加が顕著となっています。
そのため、この日10時から11時30分まで行われたキャンペーンでは、港北署生活安全課や横浜市市民局地域防犯支援課の職員、区内で活動を行う防犯指導員のほか、港北署のキャラクター「ぽのちゃん」も来場し、詐欺撲滅に向けた呼び掛けを行っていました。
港北署では、NTT東日本による特殊詐欺被害を防止するための新たな取り組みについても紹介。
70歳以上の契約者または70歳以上の方と同居している契約者の回線を対象として、ナンバー・ディスプレイや、ナンバー・リクエスト(電話番号を通知しないでかけてきた相手に、電話番号を通知してかけ直すよう音声メッセージで応答するサービス)の月額使用料と工事費が無料に。
通話録音データを解析し、特殊詐欺が疑われる場合は通知してくれるという「特殊詐欺サービス」(5000人が対象)の10月末までの受付や、特殊詐欺などの犯罪被害を受けた場合、または受ける恐れがある場合は、申し出により電話番号変更の工事費を無料とするというサービスについても紹介しています。
この日、同署の前生活安全課長で3月から市市民局地域防犯支援課長として着任した田島隆仁さんほか職員2人も来場し、同課で制作したという「自分たちのまちは自分たちで守る~『地域の防犯パトロール』」動画を警察官立寄所前で披露。
小学生に向けた防犯パンフレット「みんなのあんぜんみんなでまもろう」なども入ったキャンペーン資料を約170セット配布し、“世代を越えた”防犯対策を呼び掛けていました。
「春の交通安全運動」で“事故ゼロ”呼び掛け
また、翌5月14日(日)には、「交通事故ゼロ」を呼び掛けるキャンペーンを、南棟1階のセンターガーデンで10時から16時まで開催。
港北署交通課や神奈川県警交通総務課などから約10数人が来場し、先週11 日(木)から20 日(土)まで行われている「春の全国交通安全運動」にあわせて交通事故防止を広く呼び掛けていました。
区内の交通事故は、3月末現在の暫定値で142件(前年比プラス23件)と増加しており、特に高齢者は41件(同プラス12件)、子ども9件(同プラス4件)、負傷者も178件(堂プラス51件)と大幅に増えています。
この日は、県警から交通安全教育車「ゆとり号」も来場。
2018年に4代目車両として登場した最新号だという「ゆとり号」には、歩行・運転者総合学習や自転車・運転シミュレータのほか、運転・歩行能力を診断する「点灯くん」を搭載。
様々な体験機器を搭載していることから、地域のイベントや高齢者施設などでも好評を博しているといいます。
港北署交通課の三宅潤さんは、「一時停止をしない、見落とすといったことが原因の追突事故が3月のみで10件も発生するなど、その割合が高くなっています」と、最近の交通事故の傾向について説明します。
自動車や二輪車の運転時、また歩行時においても「(来ない)だろう」から「(来ている)かもしれない」という認識を持ってもらいたいといい、「反射材を持ち物に付ける、(4月から義務化された)自転車用のヘルメットの着用もお願いします」(三宅さん)と、重大事故の発生を防ぐための取り組みについても広く呼び掛けていました。
トレッサ横浜では、地域貢献や地域との連携事業を今後も推し進めていくといい、新型コロナ禍明けでさらに活発化しつつある「地域ぐるみ」で行うイベントや企画を継続して支援していく考えです。
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【参考リンク】
・特殊詐欺対策ページ(同)
・ニュースリリース~特殊詐欺犯罪の防止に向けた取り組みについて(NTT東日本)※「ナンバー・ディスプレイおよびナンバー・リクエストの高齢者無償化」についてなど
・防犯対策動画~自分たちのまちは自分たちで守る[地域の防犯パトロール](横浜市市民局地域防犯支援課)
・自転車利用時のヘルメット着用について(横浜市道路局交通安全・自転車政策課)