日吉の「宮前南」バス停近くにドラッグストア、工場跡に医院併設で計画 | 横浜日吉新聞

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日吉7丁目のバス通りにあった老舗工場の跡地にドラッグストアが出店する計画です。

株式会社クリエイトエス・ディー(青葉区荏田西)は公式サイト内の「クリニック開業物件情報」で、ドラッグストアと併設するクリニックの入居者募集を掲載しており、来年(2024年)春ごろにオープンする予定としています。

更地となっている日吉7丁目の工場跡地(右側の鉄塔の場所)、写真奥が綱島東寄り(4月27日撮影)

この場所は、東急バスの「宮前南」バス停至近にある工場跡地で、1967(昭和42)年から自動車用ステンレス部品製造の株式会社大成製作所が本社工場を置いていましたが、昨年(2022年)5月には傘下に入っていた親会社が本社を置く長野県へ移転。建物は解体されて更地となっていました。

解体される前の大成製作所(写真左側)、写真奥が日吉駅寄り(2021年6月撮影)

「横浜日吉七郵便局」に近いこの工場跡地から100メートルほど離れた場所では、ミニスーパー「まいばすけっと」やコンビニ「ファミリーマート」に加え、富士薬品系の「ドラッグセイムス日吉店」も営業しています。

関係者によると、クリエイトエス・ディーが出店することになったのは「偶然良い物件だったため」だといい、近所にあるドラッグセイムスについては「特段意識したわけではない」と話します。

クリエイトエス・ディーが出店を予定する工場跡地は一定の広さがあり、30台超の駐車スペースも設ける計画(4月27日撮影)

サイト上の物件情報では、2階建ての建物とし、1階に660平方メートル(200坪)超の規模でドラッグストア・調剤薬局を設け、2階に330平方メートル(100坪)程度でクリニックを誘致。30台超の駐車スペースを設ける計画としています。

クリエイトエス・ディーによると、通常のドラックストア形態の店舗にするといい、港北綱島東店(綱島東2、旧「東急ストア綱島店」跡)や、港北新吉田店(新吉田東4、旧スーパー「ローヤルよつや新吉田店」跡)のように食品スーパーの機能を持たせる考えは現時点で無いとのことです。

綱島街道沿いの綱島東2丁目にあるクリエイトエス・ディーの「港北綱島東店」は東急ストア跡地に出店したこともあって外部企業と提携して食品スーパー機能も持ち、2階には医療機関も入居(2021年4月)

青葉区に本社を置くクリエイトエス・ディーは、700店超におよぶドラッグストアの半数以上を神奈川県内で展開しており、港北区内でも新規出店が目立ちます。

区内では2000年代前半に新羽駅前の商業ビル内で「横浜新羽店」をオープンして以降、2010(平成22)年に「港北日吉本町店」(日吉本町4)、続く2011(平成23)年は「港北高田店」(高田西2)、翌2012(平成24)年には「港北綱島西店」(綱島西3)、さらに2013(平成25)年は「港北下田町店」(下田町4)と出店を拡大。

昨年(2022年)10月には新吉田町で区内9店目となる「港北北新羽店」を出店した(2022年12月撮影)

最近は、2018(平成30)年1月に樽町1丁目綱島街道沿いにあった旧レストラン「サンマルク」跡で「港北大曽根店」をオープンして以降は再び店舗を増やしつつあります。直近では昨年10月新吉田町のテニススクール跡地を使って「港北北新羽店」を出店しており、今回の日吉7丁目の計画が進展した場合は区内10店目になるものとみられます。

)この記事は読者の方からの情報提供をきっかけに記事化しました。ありがとうございます。

【関連記事】

綱島街道の東急ストア跡はドラッグストア、2階はクリニックが出店へ(2020年5月15日、クリエイトエス・ディーは綱島東の東急ストア跡にスーパー機能を持たせて出店)

・【過去記事】日吉七郵便局近く、生鮮品も扱う「ローソンストア100」が7/22(日)に閉店(2018年7月17日、今回の計画地近く、その後「まいばすけっと」となった)

“狭小住宅”の分譲相次ぐ日吉6丁目で新たに38戸、工場や駐車場を宅地化(2021年6月14日、周辺では工場跡地を使った住宅開発が相次いでいる)

【参考リンク】

クリエイトエス・ディーが出店を計画する日吉7丁目の工場跡地(グーグルマップ)

クリニック開業物件情報「横浜市港北区 日吉医療区画」(クリエイトエス・ディー)


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