「厳しい戦い」を経て選ばれた12人、港北区から選出の市議・県議に当選証書 | 横浜日吉新聞

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2027年春までの新たな4年間がスタートします。

今週(2023年)4月9日に投開票が行われた横浜市会議員選挙神奈川県議会議員選挙で港北区選挙区から立候補して当選した8人の市議4人の県議に対し、4月12日に港北区選挙管理委員会から当選証書が手渡されました。

当選証書を朗読する井上選挙管理委員長(右)(4月12日、港北区役所)

港北区役所で行われた当選証書付与式では、区選挙管理委員会井上禮子委員長が「今後4年間、さらに充実した住みよいまちづくりのため、ご活躍を心からお願い申し上げます」とあいさつ。

当選した12人は壇上へ進み、井上委員長から一人ひとりが笑顔で当選証書を受け取っていました。

笑顔で当選証書を受け取った港北区選出議員のみなさん、右から大野知意(ともい)市議(無)、望月康弘市議(公明)、白井正子(まさこ)市議(共産)、風間麻美(あさみ)市議(立民)、大山正治(しょうじ)市議(立民)、酒井誠市議(自民)、福地茂市議(自民)、佐藤祐文(ひろふみ)市議(自民)、武田翔県議(自民)、嶋村公(ただし)県議(自民)、大山奈々子県議(共産)、菅原暉人(あきひと)県議(立民)

市会議員として2期目の当選をトップで果たした福地茂さん(49歳、自民党)は、「新型コロナウイルス禍対策地域課題の解決に全力で取り組んだ4年間だった」といい、前回より2500票以上増えていたことに「課題解決のために頑張ってほしいという区民の皆様の気持ちが表れたものと重く受け止めています」と気を引き締めます。

港北区選挙区では唯一の新人市議となった風間麻美(あさみ)さん(36歳、立憲民主党)は、「前の職場つながりや友人、旅の仲間、ママ友など、いろんな方が助けてくれた」と初めての選挙戦を振り返り、「今、2歳児の母親なのでこの世代のことは分かりますが、その先も(小学生低学年の)学童保育のことなど、さまざまな課題があります。子育て世代の声は届きにくいので、皆さんの話を伺いながら当事者の私が伝えていきたい」と市議としての本格活動を見据えていました。

当選証書は一人ひとりに手渡された

今回は無所属で出馬し市議に再選した大野知意(ともい)さん(44歳)は「子育てしながらの選挙で、厳しい戦いでした」といい、「1期目と同様に(議員として市政の)チェック機能を果たしていかなければ」と話します。

県議として3回目の当選を初のトップで飾った武田翔さん(41歳、自民党)は、「コロナ禍では黒岩祐治知事が“神奈川モデル”を打ち出すなど、皆さんが政治に翻弄されたのではないでしょうか」といい、「政治がきちんとしないとその人の人生を変えてしまうことさえあるので、しっかりと取り組んでいかなければならない」と県議会の重要性を強調します。

港北区は人口が36万と中核市並みの規模を持つが、独自の議会も区長選挙も無いため、区民から直接選ばれた12人は代表者として重要な役割を担う

県内の選挙で厳しい戦いが続いた日本共産党ですが、港北区では前回より約3500票を増やして3度目の当選を果たしたのが同党の大山奈々子さん(60歳)です。「県全体では大きく議席を減らしてしまいました」と反省の言葉を口にし、「国に対して働きかけていくのが地方議会の役割。ここ(神奈川県)から平和の大切さを発信していきたい」と力を込めました。

8人の市議は5月中旬から始まる第2回横浜市会定例会に、4人の県議は同じく来月中旬から予定される神奈川県議会の第2回定例会に向けて活動を始めます。

)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です

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<横浜市議選>港北区は自民3・立憲2・共産・公明・無所属に、維新は及ばず(2023年4月10日、港北区選挙区の結果について)

【参考リンク】

横浜市会(市議会)の公式ページ(議会中継、今後の日程など)

神奈川県議会の公式ページ(議会中継、今後の日程など)


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