JRや東急などが「回答書」、武蔵小杉と新川崎の駅改良、新横浜線運賃の要望に | 横浜日吉新聞

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JR武蔵小杉駅の混雑対策に進展が見られ、相鉄・東急新横浜線の運賃面に関する要望に初の回答がありました。

県知事が会長をつとめ、県内自治体などが参加する「神奈川県鉄道輸送力増強促進会議」が2022年度分として提出した要望書に対し、鉄道各社からの回答が今月(2023年)4月4日に県の公式サイトで公表されています。

JR武蔵小杉駅新ホームの東京寄りに設けられる新改札口・駅舎の完成予想図、2024年3月(2023年度)までに供用開始を目指すという(川崎市・JR東日本の2022年9月16日ニュースリリースより)

これによると、JR武蔵小杉駅の混雑対策では、駅の多摩川寄り・NEC玉川事業場(中原区下沼部)側に設ける新たな改札口に関しJR東日本は「2023年度内の供用開始を目標として関係自治体と連携して整備を進めてまいります」と回答。

一方、新川崎駅に関する要望に関しては、改札口の新設に加え、駅施設の改良についても現時点で行う予定がないことを明確にしたうえで、「今後のお客さまのご利用状況に応じて検討してまいります」としています。

新川崎駅関係の要望に進展はなかった

高崎線方面へ乗り入れている「湘南新宿ライン」が新川崎駅を通過しており、新たに停車を求める要望に対しては「比較的長い距離をご利用するお客さまに対する速達サービスを主目的のひとつとして設定しており、現在の停車駅としております」として、他駅からの停車要望と一括しての回答にとどまりました。

3月18日に開業した新横浜線では新綱島駅と新横浜駅間に70円の加算運賃が設定された(新綱島駅)

今回、同促進会議では相鉄・東急新横浜線に設けられる加算運賃を念頭に相鉄(相模鉄道)と東急電鉄に「利用しやすい運賃設定」を求めていました。

これに対しては両社ともに事業性確保の観点から加算運賃への理解を求め、金額や期間は「適時適切に検討」するとの回答です。

【関連記事】

東急と相鉄に「利用しやすい運賃設定」を要望、神奈川県の促進会議(2022年12月5日)

<JR武蔵小杉>混雑対策で12月に「新ホーム」、今後は新改札とアクセス路(2022年10月3日、新改札口の詳細)

・【前年記事】JR武蔵小杉の新ホーム供用は「年度末頃」、新川崎駅の要望は進展なし(2022年6月20日)

【参考リンク】

令和4年度の要望及び鉄道事業者からの回答(神奈川県内を走る10社に向けた要望と回答)

神奈川県鉄道輸送力増強促進会議のページ(神奈川県)


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