新型コロナウイルス禍の影響が少しずつ緩和され、コロナ前の日常を取り戻し始めた2022年。「横浜日吉新聞」に掲載した記事のなかから、日吉・綱島・高田など「港北区北部」周辺エリアにおける12カ月間を振り返ります。
(※)「新横浜新聞~しんよこ新聞」に掲載した「港北区南部エリア」の出来事もあわせてご覧ください。
2022年「日吉・綱島・高田(港北区北部)周辺」の出来事
<1月>
- <最大8センチの積雪>きょう1月7日(金)朝は路面凍結に注意(1月7日)
→ 今年は新年早々の7日午後から最大8センチの積雪があり、街は雪景色となりました - <横浜市>3回目の接種券は2月から順次発送、「7カ月以上」経過者に(1月8日)
→ 今年の始めはまだワクチン3回目が始まるという段階でした - 93年の歴史に幕、綱島・日吉の老舗パン店が2月閉店で「惜しむ声」(1月17日)
→ 1929(昭和4)年に創業した「ツナシマパン」が2月に閉店しています - 待望の「図書取次所」が日吉駅前にオープン、新たな“知の拠点”に期待感(1月20日)
→ 日吉図書取次所「日吉の本だな」が日吉キャンパス内協生館にオープンしたのは今年1月でした - また今年も神奈川県に「まん延防止」、1月21日(金)から3週間超(1月20日)
→ いわゆる“第6波”によって1月21日から「まん延防止措置」が始まり、結局3月21日まで3カ月にわたって各種行動の制限が続きました。これ以後、行動制限をともなう対策は行われなくなっています
<2月>
- 地域課題を解決する糸口に、2025年度までの「ひっとプラン港北」が更新(1月24日)
→ 港北区内の13地区ごとに福祉や保健の方向性をまとめた「地域福祉保健計画」の2025年度までの新たな計画が決まっています - 急な閉店告知、日吉東急の家電量販店「ヤマダ」が2月6日(日)撤退(1月25日)
→ 閉店発表の直前に商品を買い、「5年保障」を薦められて加入した一人としては、「ギリギリまで閉店公表を遅らせたのは、このためだったのか!」と妙に納得させられました - <日吉駅>新タクシー乗り場が運用開始、箕輪・日吉本町方面は「慶應側の利用を」(2月2日)
→ 2月に綱島街道沿い(駅舎側)に新タクシー乗場が設けられ、9月には慶應側の乗場にも屋根が設けられています - 港北区でも感染爆発、2月は前月比2.5倍の「6900人超」、9人が死亡(3月1日)
→ 2月は感染が爆発しているような状態でした。今年はもうないことを願うばかりです
<3月>
- 再開発中の箕輪町に「スポーツクラブ」が相次ぎ開店、町内だけで3施設に(3月11日)
→ それまでは1カ所だけでしたが、箕輪町2丁目における1300世帯超の再開発に伴う余波といえるでしょうか - <東急新横浜線>箕輪町の地下道が完成、3月15日(火)昼から通行可能に(3月15日)
→ もともと東横線の高架下の「架道橋」を歩行者や車が通っていたのですが、「相鉄・東急直通線」でふさがれることになり、歩行者用の代替地下道が設けられたものです - 師岡町の“明治横浜研究所”が閉鎖、薬品研究60年超の歴史に幕(3月16日)
→ 薬品や菓子など明治の研究を支える「中央研究所」だったのですが、統合もあって閉鎖となりました。小学校の大規模化に悩む地元からは「どうせ跡地はマンションだろう」と諦めに近い声も聞こえてきますが、まだ建物は残されたままです
<4月>
- <2022年4月人事異動>港北区長が1年で交代、新副区長も就任へ(3月30日)
→ 前年、新たな区長が就任したと思ったら、局長に転身とのことで、わずか1年で交代となりました。36万もの区民がいても代表者を選挙で直接選ぶことはできず、市役所内部の都合によって人事が決められてしまう“行政区”ならではの悲しさなのかもしれません - 4月6日~28日まで神奈川県内の旅行割引&クーポン付与、「旅割」を開始(4月4日)
→ 「まん延防止」が終わると、すぐに今度は“外出推奨モード”に変わりました - 首都圏の「JR運賃」に10円加算、来春からホームドア整備費などに充てる(4月6日)
→ 来年(2023年)3月は東急電鉄やJR東日本、東京メトロなど多くの鉄道会社で値上げが予定されています - 12年に一度だけの「ご開帳」、高田や日吉本町、綱島西の寺院も実施中(4月7日)
→ 2022年は「稲毛(いなげ)七薬師霊場」や「都筑橘樹(つづきたちばな)十二薬師霊場」など多くの霊場めぐりが開帳年でした - 目黒線に「100周年トレイン」、東急の1世紀を振り返る第一弾企画(4月11日)
→ 1922(大正11)年の目黒蒲田電鉄を創業年とする東急グループが100周年を迎えた年でした - 高田駅前の工場跡に「イオン系」が出店意向、駐車場ルートで課題指摘も(4月18日)
→ 高田駅前にあった工場が今年早々に撤退し、イオン系が出店意向があるとして地元住民に説明していたものです。12月現在は更地になっています。来年中にオープンする可能性は低いとみられますが、何らかの動きが見えてきそうです
<5月>
- <2022年5月>港北区の人口は「36.1万」、今年も春に市外から転入超過(5月12日)
→ 昨年(2021年)7月に36万人を突破し、一時は35万人台に戻ったこともありましたが、春の転出入を経た5月時点では36万1000人台に達しています - 下田小学校が60周年で「航空写真」、青空見上げ“記念の瞬間”を共有(5月24日)
→ 日吉地区では二番目に古い1962(昭和37)年に開校した下田小学校が60周年を迎え、12月には「祝う会」も行われています - <日吉東急ノジマ>開店時は100人が列、“デジタル家電”注力し実機体験も(5月30日)
→ 「ヤマダ」の跡地には神奈川県に拠点を置く同業の「ノジマ」が入りました
<6月>
- 「綱島サマーフェス」が30回記念、3年ぶりステージ・ブースやプレゼント企画も(6月6日)
→ 2019年以来となる夏の恒例イベント「つなしまサマーフェスティバル」が今年は“復活”しています - <神奈川県>コロナの状況は5か月ぶり「レベル1」、入院数減少で(6月13日)
→ “第6波”と“第7波”の狭間だったこの時期、久しぶりに感染状況が落ち着いていました - <参院選>神奈川県は22候補、比例は15党派、把握するためのリンク集(6月28日)
→ 7月10日(日)投開票の参議院選挙では、県選挙区に22人、比例代表にも15政党が候補となっており、情報収集用にリンク集を作りました。ちなみに東京都選挙管理委員会はこうしたリンク集を公式に公開していましたが、神奈川県選挙管理委員会にはありませんでした
<7月>
- 綱島東口「駅前再開発」が都市計画決定、2028年度の完成を目指す(7月11日)
→ 何十年もの間、懸案となっていた綱島東口駅前の再開発が公式にスタートラインに立ちました。都市計画が決まっていても綱島街道拡幅のように実現できていない事例も見られるため、今後順調に進んでいくことを願うばかりです
- <7月の港北区>20日間で4000人超が感染、先月比6倍ペースで急増中(7月21日)
→ 夏になると今度は“第7波”が襲来しましたが、感染者の大半が「軽症」と診断されることもあって、もう行動制限はありませんでした - イベント中止が相次ぐ港北区内、数少ない「夏祭り」に注目集まる(7月22日)
→ 2020年夏から中止が続いている盆踊りなどの「夏祭り」ですが、今年は一部で“復活”させる動きも見られました - 東急より混んでた「グリーンライン」、東横・目黒線は混雑率がさらに低下(7月26日)
→ 2021年度の数字的には東横線や目黒線よりも「グリーンライン」のほうが混雑しているという結果になっています
<8月>
- <横浜ビーコル>体制強化で挑む新シーズン、若いチームが初のCS目指す(8月1日)
→ 北山田の国際プールを本拠地とし、Bリーグ開始と同時に参入している「横浜ビー・コルセアーズ」。これまで苦しいシーズンが続いていましたが、今年は経営面で色んな良い変化があり、現場でも河村勇輝という日本を代表するような選手の活躍もあって12月29日時点で中地区2位と大奮闘中です - <東急新横浜線>綱島と新綱島は「同じ駅」扱い、日吉~新横浜間は250円(8月9日)
→ 5月末に横浜市会(市議会)の場でも明かされていましたが、新型コロナウイルス禍で鉄道各社の経営環境が変わり、加算運賃も当初想定より上げられることになりました。一方、東京方面へ向けては綱島駅と新綱島駅の運賃設定が同じとなったのは幸いでした
- 新綱島駅の駐輪場、地下に自動収容する「機械式」で500台超を確保(8月29日)
→ 新駅の開業時には間に合わない可能性もありますが、地下空間に自動収容する形の駐輪システムが導入されることになり、設置工事が現在進められています - 愛称は「ミズキーホール」、新綱島駅で2024年3月開館の区民文化センター(8月29日)
→ 新駅の上部に建てられている再開発ビル内に入る「区民文化センター」の愛称がミズキーホールに決まりました。来年中には利用予約の受付も始まる見通しです - 社殿再建から50年迎える綱島諏訪神社、来年こそは「神輿や夜店」のにぎわいを(9月1日)
→ 横浜有数の規模を誇る綱島諏訪神社の例大祭ですが、3年連続で行われないことになりました。来夏こそは行われると信じています
<9月>
- 隈研吾さんが「港北地域学」で講演、古里と建築のつながりを語る(9月12日)
→ 大倉山の在住者にはよく知られていますが、建築家の隈(くま)研吾さんは大倉山の出身で深いゆかりがあります。港北区からの講演依頼を快諾し、2月にコロナ禍で一度中止になっていても実現できたというあたりにも隈さんの古里に対する強い思いの一端がうかがえます - 24年ぶりに日吉を取り上げる「アド街」、9月17日(土)夜に放送(9月13日)
→ テレビ東京の老舗情報バラエティ番組で1995(平成7)年4月以来となる「日吉特集」が組まれました - 慶應・矢上祭が4年ぶりに“リアル”開催、入場対象を限定・事前予約制で(9月19日)
→ 小学生を中心とした地域住民にも人気の学園祭が久しぶりに矢上キャンパスでリアル開催となり、入場整理券はすぐになくなっていました - 新綱島に駅名標やホームドア設置、「綱島トンネル」内はレールと架線(9月27日)
→ 「相鉄・東急直通線」の中心となる新横浜駅は大々的にメディア公開されるケースが目立つのですが、新綱島駅が大規模に公開されることはなかったため、地元対象の小規模な見学会に同行させていただきました - 師岡小で50周年ソングやホームカミングデー、タイムマシン給食や特別授業も(9月30日)
→ 樽町・師岡エリアでの人口増に伴い、ついに横浜市最大の規模となった師岡小学校が半世紀の節目を迎えました
<10月>
- 日吉駅の近くから望めた「大倉山記念館」が伝える綱島の大きな変化(10月18日)
→ 日吉駅近くの綱島街道からは大倉山記念館が微かに望めたのですが、新綱島駅の再開発ビル建設にともない見えなくなりました。かつて大倉山の丘からは港北区全体が見渡せたと言われ、時代の移り変わりの一つとして記事にしてみました - 日吉本町の駅舎側や新吉田東のバス通りで「一種低層」見直し、店舗も設置可に(10月17日)
→ 低い建物の良好な住宅街の象徴である「第一種低層住居専用地域」ですが、この地域には店舗を出店しづらいという“弱点”があり、超高齢化社会のなかで課題となっていました。これを変える動きが始まっています - 日吉でテニスの国際大会「慶應チャレンジャー2022」、3年ぶりに有観客で(10月28日)
→ 慶應大学の学生が自主的に運営している大型のプロテニス大会が久しぶりに有観客で開かれています。この大会での優勝者が国内の有力プレーヤーに成長するケースも見られ、今回も熱戦が繰り広げられました - <慶應塾高>関東大会で準決勝進出、2023年「春のセンバツ」出場が有力に(10月26日)
→ 秋の大会での好成績や出場枠の増加を考えると、慶應高校の出場はほぼ確実と見られていますが、最終決定は来月(2023年)1月27日に行われます - 相鉄・東急直通の「加算運賃」を国が認可、乗継割引には“課題”の見方(10月24日)
→ 莫大な建設費がかかっているうえ、コロナ禍で通勤客が減っている現状では加算運賃の減額は難しいようです
<11月>
- <東急新横浜線>乗務員の“訓練運転”を開始、日中に最大40往復(11月4日)
→ 10月下旬から列車の試験走行が見られるようになり、11月3日から本格化しています。来年3月18日(土)の開業が近づいてきました - 綱島・大曽根・樽町・師岡ぐるみのイベントが盛況、ケアプラザ20周年で(11月14日)
→ 樽町・大曽根・師岡町・綱島エリアをカバーする「樽町地域ケアプラザ」がオープンから20年を迎えました。地域ケアプラザは“中学校区に1カ所”という原則で整備されていますが、綱島の人口の多さを考えると、今後は綱島地区にも本格的な整備を期待したいところです - プラウドシティが「街びらき」、初の大型イベントでイルミ点灯も(11月20日)
→ 2018(平成30)年3月の着工から4年超、前身の「アピタ日吉店」が2015(平成27)年11月に閉店してからだと7年の月日を経て箕輪町2丁目に新たな街が誕生しました - 11月23日(水・祝)に「ふるさと港北ふれあいまつり」「ヨコアリくんまつり」(11月16日)
→ かつて新横浜の少年野球グラウンドで行われていた港北区の「区民祭り」ですが、コロナ禍でのオンライン化を経て、今年は横浜アリーナを使って新たな形で再スタートを切りました。当日の様子は「新横浜新聞~しんよこ新聞」に掲載しています - 新綱島駅は日中1時間4本が目黒線行、日吉駅への東横線「特急」停車は実現せず(11月25日)
→ 新たに「新横浜線」の乗り換え駅となる日吉に特急停車を期待する声もありましたが、このような結果となりました。一方、東急新横浜線は日中“10分に1本”という運転間隔となり、目黒線では日吉駅を始発着とする列車も一定数残されることになっています - 日吉東急の「天一書房」が来年1月に閉店、新たな書店誘致を目指す(11月25日)
→ 前身の「日吉東急百貨店」がオープンした1995(平成7)年から27年にわたって営業してきた書店でしたが、1月15日(日)限りでの閉店が決まりました。書店経営が年々厳しくなるなか、コロナ禍で日吉の街から学生がしばらくの間いなくなるという追い打ちも影響したものとみられます - 日吉初のフェスで「アートの街」広がるか、ステージ・ゆるキャラに歓声も(11月28日)
→ 日吉駅前のサンロードを封鎖し「日吉アートフェスティバル」が初めて開かれました
<12月>
- 日吉駅前で交通環境は変わるか、「一方通行」社会実験を12月9日・10日に(11月15日)
→ 車と歩行者が入り乱れ、良好な歩行環境が確保しづらい日吉駅前で初の実証実験が行われました。初日は車の通行自体が少ないということもありましたが、一定の成果があったように見えます - 新綱島駅の「地上駐輪場」が着工、池谷家の桃畑は縮小も“一部移植”で存続へ(12月13日)
→ 綱島東にある「桃畑」の一部が市の地上駐輪場として使われることになりました。桃畑は縮小となるものの、今後も栽培は継続される予定です - 日吉や綱島、高田など6つの「消防出張所」、12月18日(日)に初イベント(12月15日)
→ 区内に6地区にある「消防出張所」で同時にイベントが開かれました。12月中旬という時期的な問題もありましたが、子どもを中心に賑わっている様子も見られました - 新横浜線は3月18日開業、日吉・新綱島から早朝始発の「新幹線」に好接続(12月16日)
→ 開業日は3月18日(土)と発表されるとともに、早朝の一部時刻表も公表されました。東海道新幹線では新横浜線開業に合わせて大阪方面への早朝臨時列車も設定する予定です - <3月18日ダイヤ改正>日中のグリーンラインを「10分間隔」に削減へ(12月17日)
→ 3月18日はJRを含めて首都圏で一斉にダイヤ改正が予定され、市営地下鉄では日中に減便となる予定です - 衆議院の選挙区を変更、港北区は単独で「7区」、都筑区は宮前区と「19区」(12月20日)
→ 選挙区ごとに有権者の数が異なる「1票の格差」を是正するため全国的に行われた区割り変更によるもので、次の衆議院選挙から港北区では区内だけの単独選挙区がつくられることになります
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(※)「新横浜新聞~しんよこ新聞」に掲載した「港北区南部エリア」の出来事もあわせてご覧ください。