臨港・東急も川崎市内のバス運賃を「220円」に、国に値上げを申請 | 横浜日吉新聞

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横浜と川崎の両市内で異なっていたバス運賃が統一されそうです。

今年(2022年)10月に川崎市バスが運賃を10円値上げして220円としたことに続き、臨港バス(川崎鶴見臨港バス)と東急バスも追随し、来年(2023年)3月16日(木)から川崎市内で値上げする方針を決めて国(国土交通省)に申請を行っています。

臨港バスの値上げ申請内容、申請では「上限230円」としているが、実際に採用する運賃は「220円」だという。東急バスは通勤定期券の運賃額が若干異なるが、ほぼ同様の内容で申請している(臨港バスの発表資料より)

両社とも収支の均衡を図るためとして運賃の上限額を「230円」に設定して申請を行っていますが、この申請が認められた場合でも「220円」の値上げにとどめる計画とのことです。

現在、臨港バスと東急バスの両社は、横浜市内で運賃を220円に設定していますが、川崎市内ではともに210円としているため、両市間をまたいで走るバスでは料金収受の際に注意喚起を行っています。

「日95系統」は臨港バスと東急バスで共同運行している(イメージ、幸区内)

たとえば日吉駅(横浜市港北区)と新川崎交通広場(川崎市幸区)を結ぶ東急バス・臨港バスが共同運行する「日95系統」の場合、日吉駅から「一本橋」停留所(日吉5)までの間ではICカードから220円が引き落とされますが、矢上川を渡った先にある「江川町」停留所(幸区南加瀬4)から新川崎交通広場までの間で乗車した場合は210円に変わります。

新川崎交通広場などの川崎市内から日吉駅方面へ乗車する場合、ICカードの引き落とし額が210円に設定されているため、江川町より先の横浜市内まで乗車する際は、あらかじめ運転手に申し出るよう放送が流されています。

今後、臨港バスと東急バスによる川崎市内の運賃値上げが認められた場合は、こうした“分かりづらさ”は解消されることになります。

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【参考リンク】

臨港バス(川崎市内線)の上限運賃変更認可申請について(2023年3月16日実施予定)

東急バス「川崎市内乗合バス路線の運賃改定における上限運賃変更認可申請について」PDF、2023年3月16日実施予定)


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