日吉駅の近くから望めた「大倉山記念館」が伝える綱島の大きな変化 | 横浜日吉新聞

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高台に位置する日吉駅近くの綱島街道からわずかに望めていた「大倉山記念館」が最近になって見えなくなっていたことは、ほとんど知られていないかもしれません。

日吉消防出張所前の歩道から微かに大倉山記念館が見えた(7月27日)

綱島街道沿いに位置する慶應大学協生館日吉消防出張所の前の歩道からは、好天時には42階建てのひときわ高い「新横浜プリンスホテル」が目に入ってきますが、その右下に連なる緑の森に目をこらすと、石造りの塔の先端部分が顔を出していました。

これが大倉山駅近くの高台にある大倉山記念館で、かつて同地からは慶應日吉キャンパスが何の支障もなく見渡せたと言われており、その名残りを微かに感じられたのが日吉消防出張所の付近から見える塔の先端部でした。

秋が近づいたころからこの風景に変化が生じ、2022年10月現在では建物に遮られて塔が見えなくなってしまいました。

綱島街道を箕輪町方面へ下る際、微かに見えていた塔が消えた(上が7月27日、下が10月15日撮影)

この建物こそ、来年(2023年)3月に開業を予定する新綱島駅(地下駅)の地上部で建設が続く29階建ての再開発ビルで、主にマンション「ドレッセタワー新綱島」(252戸)となっていますが、下層階には港北区民文化センター「ミズキーホール」や商業施設も設けられる予定です。

すでに建物は日吉近くの綱島街道からも肉眼で確認できるくらいの高さとなっており、竣工が予定される来年(2023年)10月に向けてどう変化していくのか、日吉駅から箕輪町方面へ綱島街道を歩く際には、時おり遠くに視線を移してみてはいかがでしょうか。

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