樽町地区の「子育てマップ」が刷新、10周年を迎えた「親と子のつどいの広場」などで配布中です。
地域の福祉や子育てなどの課題解決を目指す、地域福祉保健計画「ひっとプラン港北」の、「思いあいのまち樽町」樽地区計画推進委員会は、今年(2022年)6月、「パパママたちが作った『樽町周辺子連れお出かけマップ』」を発行。
「樽町ってこんな場所 いっしょに行ってみよう」と、“子育てにやさしいスポット”についてのアンケートを基に制作したマップの最新版を約2千部制作。
樽町地域ケアプラザ(樽町1)などの公共施設や子育て関連施設、赤ちゃん訪問事業などでも配布しています。
このマップが初めて誕生したのは2010(平成22)年4月。以降、2013(同25)年9月、2018(同30)年4月と2回の改訂を重ね、今回で4度目の発行となりました。
このマップ制作に携わっているのは、「親と子のつどいの広場ひだまり」(樽町1、任意団体「たるぴよ」)代表で施設長の横溝和子さんと、子育て支援スタッフの縄島直美さん、鳴海弓子さん、市川智美さんほかのメンバー。
初版を発行した際には「まだパソコンを使用することはなく、手描きで記し、コピーしたものを切り貼りするなどして作りました。当時は子どもも赤ちゃん。だっこしながら作業をおこなったことも懐かしいですね」(縄島さん)と語るなど、マップが誕生した当時を懐かしみます。
「他地区を模範に」とマップを制作、樽町の子育て支援の歴史も背景に
マップが誕生した経緯について横溝さんは、「大倉山や菊名など、区内の他の地区で子育てマップが発行されていることを知り、樽町でも作ることになりました」と、初の制作に至った経緯について説明。
1971(昭和46)年に結婚し樽町に移住してからの日々、また近くのマンションの一角や公民館を借りて「子育てサロン」を地域の人々とともに企画開催するに至ったことや、少しずつ集まりの頻度が増え、2002(平成14)年に開所した樽町地域ケアプラザで同サロンを開催するようになったいきさつについても語る横溝さん。
「ちびたる」と地域の保護者による投票で名付けて月2回の開催となったことについても振り返ります。
さらに、横浜市内では稀有だという、任意団体「たるぴよ」の運営による「親と子のつどいの広場ひだまり」の開設に至ったことについてもその歩みを語ります。
最新マップは「情報班」チェックで内容充実やアピールにも挑戦
今回、「4回目」の発行となった「樽町周辺子連れお出かけマップ」は、新しくなった店舗情報を盛り込んだほか、増設された保育園についても掲載。
園庭開放などの「樽町の地域交流実施園」の情報については、「各施設にお問い合わせください、という表記にしました」(横溝さん)と、これまでとは異なる新型コロナウイルス感染症対策の影響を受けたことも掲載情報に反映しているといいます。
樽町連合町内会と樽地区社会福祉協議会によるホームページ「思いあいのまち樽町」情報班のメンバーが内容のチェックや色付けなどの支援もおこなったといい、「縮小してラミネートしたものを各店舗に配ろうか、というアイデアもあがっています」と、これまでになかった方法でのマップの周知にも力を入れていきたいとのこと。
「自身が樽町に転居してきた時には、子育てサロンも広場もマップもありませんでした。新たに子育てにチャレンジされる方、新しく引っ越してこられる方にも、マップのことをより知ってもらい、子育てに役立ててもらえたら」と横溝さん。
樽町での「子育て」の歴史を振り返りながら、新たな未来に向けての“親と子の居場所”づくりに日々チャレンジする樽町の子育て支援スタッフの挑戦は、新たにこの街を選ぶ人々にとって、大きな心の支えとなり、また大切な「地域とのつながり」を教えてくれる貴重な存在として、今後さらに広く認知されていくことになりそうです。
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【参考リンク】
・子育て(思いあいのまち樽町サイト)※樽町周辺子連れお出かけマップの画像・PDFファイルも
・親と子のつどいの広場「ひだまり」のサイト ※2022年4月に開設10周年を迎えた
・つなぎ塾トーク<第1回:樽町のみなさん>~コロナ禍で変化が迫られた地域活動の現状とは(横浜市港北区・地域インターネット新聞社)※横溝和子さんもトークに参加