夏の想い出づくりや「まだ間に合う」自由研究に、消防缶バッジや水道の展示

横浜日吉新聞

まだ間に合う「夏休み」自由研究や想い出づくりに、身近な学びのスポットを訪れてみませんか。

港北消防署を訪れた人がトライできる「港北消防せなかんばっじガチャ」。缶バッジは消防署員の手作りで6種類のユニフォームの「背中」をデザイン。ガチャガチャ挑戦の年齢制限はないという(8月10日)

港北消防署を訪れた人がトライできる「港北消防せなかんばっじガチャ」。缶バッジは消防署員の手作りで6種類のユニフォームの「背中」をデザイン。ガチャガチャ挑戦の年齢制限はないという(8月10日)

横浜市港北消防署(大豆戸町、吉田崇署長)では、夏の想い出作りにと、港北消防せなかんばっじガチャ」を実施しています。

消防署フロアの中心付近に置かれた「ガチャガチャ」の景品には、横浜市消防局の署員と消防団員が着用する「制服」の背中のデザインを採用した缶バッジを、消防署員の“手作り”で用意。

夏の終わりの来週(2022年)8月31日(水)までの期間、1人1回まで挑戦できるといいます。

バッジの種類は、消防署員の作業服活動服、紺色・オレンジ色)や防火服(黄色・黒色)、救急救助隊(オレンジ色)、救急隊(水色)、消防団(青色)、消防団の防護服(黒色とオレンジ色)の6種類

港北区役所側の出入口付近に「消防の歴史」感じる展示も

港北区役所側の出入口付近に「消防の歴史」感じる展示も

バッジは多めに準備しているといい、「期間の延長も既に検討しています」と、同消防署で広報を担当する予防係長の千葉陽(あきら)さんは、外部でのイベントなどがなかなかできない昨今、“消防をより身近に”という想いから企画を進めてきたといいます。

港北区役所とつながる同消防署の入口付近には、港北消防団第2分団がかつて実際に使用していたという「昔の防火衣(ぼうかい)」や、篠原町の個人宅で発見され同署に寄贈されたという、木製の荷車(にぐるま)に載せられた古い消防ポンプなども展示されています。

「ぜひ消防署にお越しの際は、ガチャガチャに挑戦してもらえれば。年齢制限はありません」(千葉さん)と、同消防署への立ち寄り来訪を呼び掛けています。

「菊名ウォータープラザ」に横浜水道を知る展示も

「菊名ウォータープラザ」には誰でも見られる展示がいっぱい

「菊名ウォータープラザ」には誰でも見られる展示がいっぱい

また、綱島街道沿いの大豆戸町にある、横浜市水道局菊名水道事務所などが入る「菊名ウォータープラザ」では、敷地を取り囲む外壁に、「むかしの横浜水道の写真」9枚をタイル加工し設置。

1887(明治20)年に近代水道として日本で一番最初にできたという横浜水道の歴史を伝えています。

また、敷地内には、水を使用した涼しい道づくりの一環として、「打ち水」と同じ蒸発冷却作用を利用しての、夏期の路面温度の情報を継続的に抑制しヒートアイランド現象の緩和対策に対応した舗装「打ち水ぺーブや、舗装路面を湿らせるしくみの「打ち水ロード」を設置しています。

1887(明治20)年にイギリスから取り寄せた「獅子頭共用栓」から水道水を流すこともできる

1887(明治20)年にイギリスから取り寄せた「獅子頭共用栓」から水道水を流すこともできる

また、106年間使用されていたという水道管「インチ管」を使用したベンチや、97年間使用されていたという「インチ管」の灯篭モニュメントも設置。

1887(明治20)年に英国人技師のヘンリー・スペンサー・パーマー氏イギリスから取り寄せたという、ライオン(獅子)の頭の形をした蛇口の「獅子頭共用栓」や、災害用地上給水タンク、水源地の山梨県「道志川」をイメージしたせせらぎなど、横浜水道のと「昔」と「今」を感じられる展示をおこなっています。

建物内1階では、水漏れ修理や水まわり全般の相談にも対応している株式会社ビルド(緑区上山1、三星八江社長)が2020年4月からショールームを展開。

横浜水道の歴史パネル水源地から水を供給する流れ、「いざ」という時に頼れる水道工事に関する展示や、工具の貸し出しなどの社会貢献活動を中心とした活動をおこなっており、営業時間内であれば誰でも自由に立ち寄ることが可能です。

1階にある株式会社ビルドのショールームでは「横浜の水がどこからやってくるのか」大型パネル展示などで学ぶことができる

1階にある株式会社ビルドのショールームでは「横浜の水がどこからやってくるのか」大型パネル展示などで学ぶことができる

菊名ウォータープラザについて、「横浜水道の歴史やしくみを屋内外で学ぶことができる貴重なスポットとなっています。お気軽にお立ち寄りください」と、同水道事務所の青木徹事務係長

残りわずかとなった夏休み。新たな発見や学びを得られる場所として、またささやかな「夏の終わり」の想い出づくりのスポットとして、消防署やウォータープラザを活用することができそうです。

)この記事は「横浜日吉新聞」「新横浜新聞~しんよこ新聞」の共通記事です

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【参考リンク】

港北消防署の紹介(横浜市消防局)

菊名ウォータープラザの案内図(横浜市水道局)

株式会社ビルド 菊名ウォータープラザ店 ※月曜から土曜日までの9時から18時(祝・夏季・年末年始休除く)営業


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