200人超が「肝試し」に挑戦――夜の綱島の街に子どもたち、そして「お化け」の声が3年ぶりに戻ってきました。
夏の終わりにも近づく先週(2022年)8月20日(土)夜に、綱島地区センター(綱島西1)を拠点に開催された「第13回子どもたち交流の夕べとお化け大会」。
綱島地区と鶴見川をはさみ隣接する大曽根地区、樽町地区の自治会町内会などが構成する実行委員会により運営されている同イベントは、約15年前に「夏の終わり」のイベントとしてスタートしています。
「かつて、綱島地区センターで勤務していた館長の発案で、3つの町が連携しての、“地域の子どもたちのための”イベントとしてスタートしました」と語るのは、実行委員長で綱島中央町会会長の中森伸明さん。
中森さんが幼少期に、綱島駅にも近い東照寺(綱島西1)で肝試しをおこなっていた時代があったといい、「お化け大会として再開させよう」という声があがり、このイベントが復活した経緯があると説明します。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、2年間開催することができず、3年ぶりの悲願の開催となった今回の「お化け大会」では、当初対象していた130人を大幅に上回る小学生200人超が応募したといいます。
「全員に楽しんでもらいたい」という想いから、低学年の児童に同行する保護者を含めると300人超に参加してもらうことを決定。
「密」を避けるために2部制を敷き、まずは半数がイベントの発着点となる綱島地区センター内の体育館に集まります。
主催者などのあいさつの後、コロナ対策により急きょ映像上映に変更になったという、慶應義塾大学児童文化研究会による約30分間の作品を鑑賞。
約1分間隔でおおむね5人を目安とした1組で構成するグループを編成し、約1分間隔で出発していくというスタイルでの実施となりました。
綱島地区センターから綱島公園こどもログハウスモッキー(綱島台)、陽林寺(同)の墓地などを経由する約1.5キロメートルのコースで、突然現れる「お化け」との遭遇を、約40分間のルートの中で楽しみます。
イベントを運営する「実行委員会」は、事務局を同地区センターに置き、綱島地区のスポーツ推進委員や青少年指導員、3地区の子ども会役員や自治会・町内会関係者から成り、6月下旬から話し合いを重ね、準備をおこなってきました。
綱島、大曽根、樽町の「自治会町内会」の3人の会長が、スタート地点でのタイムキーパーとして自ら小雨降る中、各グループを見送り、触れあう姿に、「地域ぐるみ」でのイベント実施を強く感じさせる“パッション”が込められているかのようでした。
陽林寺の墓地をはじめ、一部、ルート内には段差もあり、つまづく人や、お化けに泣き叫ぶ子どもの姿も見られるなど、保護者にとっては、「お化け」以上に、様々なシーンで驚きや戸惑いを感じているかの姿も見られていました。
「コロナ禍」により、多くの地域行事が中止や実施の簡略化に追い込まれてきたなか、スタッフ約80人を含むと総勢約380人が集う大型イベントとして実施できたことは、後のイベント開催への布石として、また新たなイベント実施に向けたチャレンジを促すものとして、大きな注目を集めそうです。
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【参考リンク】
・【イベント開催】8/20(土)「綱島・大曽根・樽町 子供達交流の夕べとお化け大会」開催します!(綱島もるねっと)
・『子供達交流の夕べとお化け大会』のお知らせ~『第13回 綱島・大曽根・樽町 子供達交流の夕べとお化け大会』が開催されます(ハートフル大曽根)