「GO GO(ゴーゴー)ひよみな」がキャッチフレーズ――55周年を迎えた日吉の小学校に、開校当時を知る「元教員」が来校。開校当時のエピソードを熱く子どもたちに伝えます。
きのう(2022年)5月25日(水)に、55周年の開校記念日を迎えた横浜市立日吉南小学校(日吉本町4)。
この「学校の誕生日」を祝おうと、開校当時を知る元教員の吉原美紗恵さんを事前に招き収録したインタビュー映像「ひよしみなみしょうがっこうができたときのおはなし」を、同日朝の全校放送で上映。
1966(昭和41)年に下田小学校(下田町4)の「日吉分校」として発足、翌1967(同42)年に独立・開校した歴史を知る一人として、吉原さんは、当時のエピソードを“画面”を通じ伝えようと熱く語っていました。
吉原さんは、この日の5日前となる先週5月20日に同校に来校。
同校を支えるボランティア「学援隊」メンバーで、箕輪地区の主任児童委員も務める卒業生の菊池陽子さんの紹介により吉原さんの来校が実現したもので、「吉原先生は、2年生から4年生までの担任としてお世話になりました。先生が北綱島小学校が独立開校した際に、一部の児童らと一緒に同校に着任したのでとても寂しかった」と、1978(昭和53)年に北綱島小学校と分かれたエピソードにも触れながら、吉原さんと過ごした日々を懐かしそうに振り返ります。
分校としての開校時より12年間同校で勤務した吉原さんが映像内で語ったことは、当時制作した「文集」や、日吉駅前の西口商店街から当時14本ほど移植したという「イチョウの木」のエピソード。
通行量の拡大から、日吉駅(日吉2)や日吉中央通り(日吉本町1)付近に植えられていたイチョウ並木を伐採するという話があがったといい、「日吉南小学校が開校すると知った商店街の方のお力もあり、イチョウの木々を校庭に移すことになったのです」と、校庭をぐるり囲むようにイチョウを植え替えることに成功。
校章や校歌、そして2016(平成28)年3月に完成した新校舎の名称(いちょう棟)にも採用されたイチョウの木を懐かしみながら、「(今日も)葉っぱがいきいき、元気に皆を見守ってきてくれたんだな、と。きょうもスマホにイチョウの写真を撮りました」と、吉原さんは、55年間生き、子どもたちを見守ってきたイチョウの木への感謝の想いを強く抱いているかのようでした。
「ひよたん」も復活、記念の航空写真も撮影へ
この日放映された全校放送では、山中真紀子校長と、同校キャラクター「ひよたん」による学校クイズも実施。
初めての入学式が「屋上」でおこなわれたことや、日吉南小学校が「55歳」になったことについて出題。
「ひよたん」が誕生祝のケーキを受け取るシーンにも子どもたちからの大きな拍手や歓声があがっていました。
全校放送の後には、クラスごとに記念写真を校庭で撮影。
来月6月上旬には、全校生徒による記念の航空写真の撮影も予定されているとのことです。
55周年らしい大掛かりなイベントを実施できなかった同校ですが、吉原さんのトークは複数のテーマで収録され、折に触れて児童が教室で見られる体制が整っているといい、「コロナ禍」だからこそ得られた“地域の財産”として、後の世代にも語り継がれていくことになりそうです。
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【参考リンク】
・横浜市立日吉南小学校のサイト ※「学校だより」5月号(PDFファイル)に55周年についての詳細を掲載
・日吉南小学校の沿革(同)