学校ができた頃の想い出は、日吉南小が55周年で「当時の先生」が来校 | 横浜日吉新聞

横浜日吉新聞
開校55周年を迎えた横浜市立日吉南小学校。現在各学年4クラスずつあり近年は横浜市内の大規模校としても近郊で知られてきた

開校55周年を迎えた横浜市立日吉南小学校。現在各学年4クラスずつあり近年は横浜市内の大規模校としても近郊で知られてきた

「GO GO(ゴーゴー)ひよみな」がキャッチフレーズ――55周年を迎えた日吉の小学校に、開校当時を知る「元教員」が来校。開校当時のエピソードを熱く子どもたちに伝えます。

きのう(2022年)5月25日(水)に、55周年の開校記念日を迎えた横浜市立日吉南小学校(日吉本町4)。

この「学校の誕生日」を祝おうと、開校当時を知る元教員の吉原美紗恵さんを事前に招き収録したインタビュー映像「ひよしみなみしょうがっこうができたときのおはなし」を、同日朝の全校放送で上映。

下田小学校から開校を控えた日吉南小学校へ異動、北綱島小学校が独立する際にも再び新校へ移ったという吉原さん(中)。山中校長(左)、菊池さんと

下田小学校から開校を控えた日吉南小学校へ異動、北綱島小学校が独立する際にも再び新校へ移ったという吉原さん(中)。山中校長(左)、菊池さんと

1966(昭和41)年に下田小学校(下田町4)の「日吉分校」として発足、翌1967(同42)年に独立・開校した歴史を知る一人として、吉原さんは、当時のエピソードを“画面”を通じ伝えようと熱く語っていました。

吉原さんは、この日の5日前となる先週5月20日に同校に来校。

同校を支えるボランティア「学援隊」メンバーで、箕輪地区の主任児童委員も務める卒業生の菊池陽子さんの紹介により吉原さんの来校が実現したもので、「吉原先生は、2年生から4年生までの担任としてお世話になりました。先生が北綱島小学校が独立開校した際に、一部の児童らと一緒に同校に着任したのでとても寂しかった」と、1978(昭和53)年に北綱島小学校と分かれたエピソードにも触れながら、吉原さんと過ごした日々を懐かしそうに振り返ります。

吉原さんも制作する側として懐かしさを感じているという卒業文集。見比べると校舎が増築されていった経緯がわかるイラストが描かれている

吉原さんも制作する側として懐かしさを感じているという卒業文集。見比べると校舎が増築されていった経緯がわかるイラストが描かれている

日吉南小学校のシンボル・イチョウは校章にも描かれている

日吉南小学校のシンボル・イチョウは校章にも描かれている

分校としての開校時より12年間同校で勤務した吉原さんが映像内で語ったことは、当時制作した「文集」や、日吉駅前の西口商店街から当時14本ほど移植したという「イチョウの木」のエピソード。

通行量の拡大から、日吉駅(日吉2)や日吉中央通り(日吉本町1)付近に植えられていたイチョウ並木を伐採するという話があがったといい、「日吉南小学校が開校すると知った商店街の方のお力もあり、イチョウの木々を校庭に移すことになったのです」と、校庭をぐるり囲むようにイチョウを植え替えることに成功。

校章校歌、そして2016(平成28)年3月に完成した新校舎の名称(いちょう棟)にも採用されたイチョウの木を懐かしみながら、「(今日も)葉っぱがいきいき、元気に皆を見守ってきてくれたんだな、と。きょうもスマホにイチョウの写真を撮りました」と、吉原さんは、55年間生き、子どもたちを見守ってきたイチョウの木への感謝の想いを強く抱いているかのようでした。

「ひよたん」も復活、記念の航空写真も撮影へ

子どもたちは吉原さんが語る「イチョウは日吉駅の西口商店街から移されたもの」というエピソードなどをしっかりと聞き入っていた

子どもたちは吉原さんが語る「イチョウは日吉駅の西口商店街から移されたもの」というエピソードなどをしっかりと聞き入っていた

この日放映された全校放送では、山中真紀子校長と、同校キャラクター「ひよたん」による学校クイズも実施。

初めての入学式が「屋上」でおこなわれたことや、日吉南小学校が「55歳」になったことについて出題。

「ひよたん」が誕生祝のケーキを受け取るシーンにも子どもたちからの大きな拍手や歓声があがっていました。

久しぶりの「ひよたん」の登場に子どもたちの大きな歓声も

久しぶりの「ひよたん」の登場に子どもたちの大きな歓声も

全校放送の後には、クラスごとに記念写真を校庭で撮影

来月6月上旬には、全校生徒による記念の航空写真の撮影も予定されているとのことです。

55周年らしい大掛かりなイベントを実施できなかった同校ですが、吉原さんのトークは複数のテーマで収録され、折に触れて児童が教室で見られる体制が整っているといい、「コロナ禍」だからこそ得られた“地域の財産”として、後の世代にも語り継がれていくことになりそうです。

イチョウの木はぐるり校庭や校舎を囲うかのように植えられている

イチョウの木はぐるり校庭や校舎を囲うかのように植えられている

2016年3月に完成した「いちょう棟」前で山中校長が見守るなかクラスで写真撮影。久しぶりに「マスクを取って」撮影に臨んでいた

2016年3月に完成した「いちょう棟」前で山中校長が見守るなかクラスで写真撮影。久しぶりに「マスクを取って」撮影に臨んでいた

日吉元石川線(荏田綱島線)側に設置された創立30周年記念のタイルも色鮮やかに学校を彩る

日吉元石川線(荏田綱島線)側に設置された創立30周年記念のタイルも色鮮やかに学校を彩る

【関連記事】

2022年も区内小学校で「交通あんぜん教室」、運営支えるそれぞれのチャレンジ(2022年5月17日)※日吉南小が区内で今年度2番目に開催された

卒業祝う「黒板アート」が日吉の小学校に、学び舎の想い出と感動を“いつまでも”(2021年3月19日)

クリスマス衣装で参加歓迎、日吉南小の50周年記念フェスタを12/16(土)午後に(2017年12月13日)※50周年を記念し誕生したという「ひよたん」も記事内に登場

【参考リンク】

横浜市立日吉南小学校のサイト ※「学校だより」5月号(PDFファイル)に55周年についての詳細を掲載

日吉南小学校の沿革(同)


カテゴリ別記事一覧