綱島の街を「花と緑」でつなぐチャレンジが3年目を迎えています。
一昨年前(2020年度)から綱島西エリアでスタートした3カ年の横浜市地域緑のまちづくり事業「つなつなプロジェクト」の活動をおこなう「フローラルつなしま運営委員会」(中森伸明委員長)は、先月(2022年)3月末で2年目の活動を終了。
2年間の集大成としての広報誌「つなつな通信」を初めて発行、地域エリアでの配布や自治会・町内会での回覧などをおこなっています。
冊子はA4版フルカラー版12ページ(表紙・裏表紙含む)で制作。
地域緑のまちづくり事業における3つの目標「つながりづくり」や「点から線へ、線から面へと緑化ゾーンを広げる」こと、「新しい活動の担い手の発掘と仕組みづくり」を掲げ、「花と緑でつながり、ほほえみ広がるまちづくり」とのテーマを設定。
綱島公園(綱島台)や綱島地区センター(綱島西1)、商店街やイトーヨーカドー綱島店(綱島西2)、綱島消防出張所(綱島西3)や幼稚園、寺院などの「まちなか緑化」にも取り組んだことを報告しています。
プロジェクトの期間中に種まきをして育てた苗は1010株、植えた植物の種類は79種類、そして参加したボランティアの人数は延べ332人に上ったとのこと。
新しい活動の担い手発掘の仕組みづくりとしておこなわれた「子ども花育」や「園芸」、「緑化育成」などの講座の開講や、幼児でも楽しみやすいたねダンゴつくりや種まき、花壇づくりの基本から家庭菜園、押し花や染物といった「工芸品づくり」にまで発展させ、花と緑を楽しむための地域コミュニティづくりにも挑戦してきた足跡を掲載しています。
3カ年計画の最終年を迎える今年度(2022年度)は、さらなる緑化ゾーンの拡大を視野に、「住宅街の緑化」を呼び掛けるほか、緑化活動としての雨水タンクの設置についても推奨。
環境に配慮したエコなガーデニングの提案として、「竹灯籠まつり」の綱島版としての検討や、生ごみを減らし堆肥をつくる「キエーロ」の導入についてなど、広くアピールしていく予定とのことです。
鶴見川河川敷を彩る日本古来の花「ハマカンゾウ」をまちなかにより植えるプロジェクトもより広げていくとのことで、「これまでの活動で植えた300株のハマカンゾウを元に、“里親制度”をすすめる予定です。ぜひご参加いただき、川辺を“オレンジ色”に変えていきましょう」(同運営委員会)と、広くボランティアや参加者を募りながら、最終年らしい新たなチャレンジもおこなっていく考えです。
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【参考リンク】
・地域緑化計画・活動状況(綱島西地区)(横浜市環境創造局みどりアップ推進課)※地域緑化計画書(PDFファイル)へのリンクも