渋谷駅からも横浜駅からも近いためか、宿泊施設がない日吉・綱島・高田ですが、近隣の沿線では新たに全国系チェーンが進出を計画しているほか、来年(2022年)3月には東急新横浜線(相鉄・東急直通線)の開業で、市内有数のホテル集積地である新横浜へも容易にアクセスが可能となります。
今年のゴールデンウイーク直前、4月28日(木)にビジネスホテル全国チェーンの「東横INN(イン)」がセンター南駅近くの「都筑区総合庁舎」に隣接した場所(都筑消防署となり)にオープンを予定しています。
センター南の周辺では、「昭和大学北部病院」の至近にある7階建て60室の「ホテルアトラス横浜」が“都筑区唯一のビジネスホテル”を打ち出していますが、全国系の出店は初めてのこと。
運営会社の株式会社東横イン(東京都大田区)によると、センター南駅はグリーンラインとブルーラインの結節点であることに加え、ブルーラインが新百合丘駅への延伸計画を進めている点も重視し、「土地オーナー様とのご縁があり、この場所の将来性を見込んで出店した」(同社)といいます。
一昨年(2020年)冬から続いていた工事を終えつつある「東横INN横浜市営地下鉄センター南駅」は、かつて2階建ての家具店が建っていた約860平方メートルの敷地を使い、地下1階・地上9階建ての建物を新たに建築。シングルを中心とした257室を設ける予定で、公式サイト上ではすでに宿泊予約の受付を始めています。
武蔵小杉に500室、新横浜は3300室
一方、日吉・綱島・高田の近隣では、元住吉駅前に地場の「ビジネスホテルすがた」(13室)と、駅から徒歩10分ほどの場所に公共施設の「川崎国際交流センターホテル」(30室)が置かれています。
武蔵小杉駅付近には、地場の老舗「ホテル精養軒」(67室)に加え、JR新南口(横須賀線口)付近の再開発で、綱島街道沿いに全国系の「リッチモンドホテルプレミア武蔵小杉」(302室)が2008(平成20)年に出店。2017(平成29)年には隣接地で温泉付きの「スーパーホテルPremier武蔵小杉駅前」(137室)もオープンしており、現在は武蔵小杉だけでも500室超の部屋があります。
また、来年3月に東急新横浜線が開業すると、日吉や綱島から新横浜へは1~2駅の距離にまで縮まることになります。
新横浜には、42階建ての「新横浜プリンスホテル」(875室)や駅ビル高層部の「ホテルアソシア新横浜」(203室)などのシティホテルから、「東横イン」2店舗(計400室弱)や「スーパーホテル新横浜」(266室)といった全国系ビジネスホテルまで、計15ホテルが約3300室を設けている横浜有数のホテル集積エリアです。
4月にセンター南駅近くでオープンする「東横イン」もあわせ、遠方からの来客時や日常のテレワーク時などには、沿線の近い場所にある宿泊施設の選択肢が増えそうです。
【関連記事】
・日吉エリアの貴重な宿泊施設、元住吉の「国際交流センターホテル」が再開へ(2020年7月1日、元住吉の宿泊事情についても)
・新横浜の「ホテル」通常化へ一歩、新建設の2館もオープン日が決まる(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年7月21日、下部に新横浜のホテル一覧)
【参考リンク】
・「東横INN 横浜市営地下鉄センター南駅」の案内ページ(4月28日オープン)