「松の川緑道」の魅力も体感、日吉や下田ゆかりの映像作品を地元信金が上映中

横浜日吉新聞

日吉や下田、港北区の映像作品を、地元の金融機関で紹介中――下田町4丁目にある城南信用金庫日吉下田支店では、昨年(2021年)11月から地域の映像作品店内ロビー内のテレビで上映。来店客から大きな注目を集めているといいます。

城南信金日吉下田支店のロビーで港北ふるさとテレビ局が制作した「港北ふるさと散歩『松の川緑道』」(写真)ほか地域の作品を上映。左から同テレビ局の伊藤代表、田邊美紗代さん、新島支店長

城南信金日吉下田支店のロビーで港北ふるさとテレビ局が制作した「港北ふるさと散歩『松の川緑道』」(写真)ほか地域の作品を上映。左から同テレビ局の伊藤代表、田邊美紗代さん、新島支店長

上映されている作品は、いずれも港北ふるさとテレビ局(伊藤幸晴代表)が制作した、「港北ふるさと散歩『松の川緑道』」「文化と自然が共存するまち日吉」(日吉地区連合町内会)、「昭和の映像」として横浜市営地下鉄開通のニュースなど全9作品や、「港北の昔ばなし紙芝居」として「下田のまわり地蔵」など全4作品。

そのなかでも、港北公会堂(大豆戸町)の緞帳(どんちょう=ステージ幕)「陽に萌ゆる丘」を題材とした映像作品「芹沢銈介〜知られざる港北の宝」(同テレビ局制作)を、芹沢氏にそのデザインを依頼した田邊泰孝(やすたか)さん(1921~2013年)の孫で、「日吉の森庭園美術館」学芸員の田邊陵光(たかみつ)さんが同店に作品のDVDを寄贈したことがきっかけだったといいます。

田邊美紗代さんが「港北ふるさと散歩『松の川緑道』」内で松の川遊歩道(緑道)をナビゲートしている

田邊美紗代さんが「港北ふるさと散歩『松の川緑道』」内で松の川遊歩道(緑道)をナビゲートしている

それまではテレビの情報番組などを流していたといいますが、「緞帳の作品を上映したところ、それまでになかった反響として多く皆様がテレビ画面に注目してくださり、港北ふるさとテレビ局の伊藤代表ともコンタクトを取りました」と同店の新島龍樹(たつき)支店長

下田町在住の伊藤代表は、2009(平成21)年の同テレビ局の開局以降の草創期に、かつて城南信用金庫の港北市内4支店(日吉下田支店、綱島支店、新横浜支店、小机支店)に作品を寄贈し上映していた時期もあったと説明します。

「港北ふるさと散歩『松の川緑道』」では、田邊さんの夫で、下田町ゆかりの彫刻家・田邊光彰(みつあき)さん(2015年2月没)が登場

「港北ふるさと散歩『松の川緑道』」では、田邊さんの夫で、下田町ゆかりの彫刻家・田邊光彰(みつあき)さん(2015年2月没)が登場

それらの作品のなかでも特に注目を集めているのが、2010(平成22)年に制作された「港北ふるさと散歩『松の川緑道』」

この作品の舞台となっている「松の川緑道」(正式名称:松の川遊歩道)は、日吉駅側の日吉本町エリアから下田町、高田エリアに約2.1キロメートルにかけて伸びる、自然あふれる遊歩道となっています。

この緑道の保全活動を行う「松の川遊歩道(緑道)の会」は、田邊泰孝さんの子・田邊陵光さんの母で同美術館館長の田邊美紗代さんが代表を務めており、この作品内でも美紗代さんが緑道を案内するナビゲート役として活躍。

「港北ふるさと散歩『松の川緑道』」内では自然いっぱいの同緑道や草花、田邊光彰さんの彫刻作品も紹介

「港北ふるさと散歩『松の川緑道』」内では自然いっぱいの同緑道や草花、田邊光彰さんの彫刻作品も紹介

美紗代さんは、かつて「川」だった松の川を埋め立てた場所には遊歩道が必要と、1980年代から訴え、緑道が完成した後も活動を続けてきたこともあり、「コンクリートではなく、自然の土の道であること、雑草は雑草ではなく“野生植物”とするなど、『自然を主体』とした緑道づくりをおこなってきました」と、“土”や“泥”に親しむ環境こそが大切だと力強く語ります。

「港北ふるさと散歩『松の川緑道』」をはじめ多くの作品がDVD化され一部販売もされている。「港北映像ライブラリ」で閲覧できる作品も

「港北ふるさと散歩『松の川緑道』」をはじめ多くの作品がDVD化され一部販売もされている。「港北映像ライブラリ」で閲覧できる作品も

同作品を制作した伊藤代表は、「1994(平成6)年に大倉山から日吉・下田町に転居してきて以来、通勤途中でよく歩いていたこの緑道の自然の素晴らしさ、遊歩道の会の皆さんの維持管理への想いに惹かれ、いつかこの緑道の番組を作って紹介したいと思うようになりました」と、この作品を制作した理由を説明。

作品の制作から十数年が経過したことを懐かしみ、今もその頃からの輝きを失わない緑道や美紗代さんの活躍を称(たた)えます。

同店の新島支店長は、「特に下田地区では、地域に根差した活動をおこなう方が多いと感じます。作品を買い求めたい、という方もいらして、同テレビ局を案内しました」と、“知らない人どうしでも、お話できると思う”と美紗代さんが作品内で語る「細長い応接室」として通りかかる人々をあたたかく迎え入れる緑道や、その作品の素晴らしさを熱く語っていました。

日吉下田支店への立ち寄り来店や「港北映像ライブラリ」の閲覧、緑道散策や地域活動への参加を呼び掛けている

日吉下田支店への立ち寄り来店や「港北映像ライブラリ」の閲覧、緑道散策や地域活動への参加を呼び掛けている

同作品の一部は「港北ふるさとテレビ局」でDVDとして販売されているほか、同テレビ局のホームページ、「港北映像ライブラリ」のサイト上で公開。自宅などでインターネット上での閲覧が可能です。

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【参考リンク】

店舗のご案内~日吉下田支店(城南信用金庫公式サイト)※最下部「営業店の取組みはこちら」のリンク先に支店の活動詳細を掲載

松の川緑道に関する作品(港北映像ライブラリ)

港北ふるさとテレビ局公式サイト


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