待望の「図書取次所」が日吉駅前にオープン、新たな“知の拠点”に期待感

横浜日吉新聞

待ちに待った「図書取次所」慶應日吉にオープンしました。横浜市内民間施設、また大学内で初の開設、また企画展示スペースも初の設置となります。

開所式を待つ図書取次所「日吉の本だな」。日吉の森を感じる外観の木々のイラスト、木目調に仕上げられた室内も輝かしくみえる

開所式を待つ図書取次所「日吉の本だな」。日吉の森を感じる外観の木々のイラスト、木目調に仕上げられた室内も輝かしくみえる

インターネットなどで予約した横浜市立図書館の書籍や資料を受け取ったり、返却したりできる日吉図書取次所「日吉の本だな」が、きのう(2022年)1月19日(水)からスタートしています。

協生館の入口には新たに「横浜市立図書館 日吉の本だな」の立て看板も設置されていた

協生館の入口には新たに「横浜市立図書館 日吉の本だな」の立て看板も設置されていた

慶應義塾大学日吉キャンパス(日吉4)の綱島街道沿い、社会・地域連携施設「協生館」1階に新たに新設された同施設では、オープンに先立ち、同施設では、新型コロナウイルス感染症対策から、関係者のみを招いた「開所式」を9時から挙行。

テープカットをおこなう鵜澤区長、鯉渕教育長、川島会長、國分事務長(写真左より)

テープカットをおこなう鵜澤区長、鯉渕教育長、川島会長、國分事務長(写真左より)

図書館行政をおこなう横浜市教育委員会の鯉渕信也教育長が「慶應義塾の皆様に、日吉駅にほど近い大変便利な場所をご提供いただいたことに御礼申し上げたい。本は、人間の知的な営みの結晶。その本を無償で提供する図書館というしくみは、社会の“知的なインフラ”だといえるのではないか。この施設が本と人、人と人、そして人と地域をつなぐ場所となるように協力してもらえれば」とあいさつ。

あいさつする横浜市の鯉渕教育長。横浜市立図書館が100周年を迎えたことから、新年度からは市内を巡回する移動図書館「はまかぜ号」を1台増やすプランも披露していた

あいさつする横浜市の鯉渕教育長。横浜市立図書館が100周年を迎えたことから、新年度からは市内を巡回する移動図書館「はまかぜ号」を1台増やすプランも披露していた

港北区の鵜澤(うざわ)聡明区長も、「港北図書館が、区の南部エリアの菊名にあることから、北部の地域の方々からは図書サービスの強化というところは長年の悲願と聞いていました。日吉駅前という非常にいい場所に設置、開所を迎えられた」と、慶應義塾や同施設の立ち上げに尽力した人々への謝意も表していました。

「相鉄・東急直通線(東急新横浜線)が2023年3月末までに開業することでますます利用が増える」と語る鵜澤区長

「相鉄・東急直通線(東急新横浜線)が2023年3月末までに開業することでますます利用が増える」と語る鵜澤区長

鯉渕教育長と鵜澤区長、学校内スペースを提供した慶應義塾日吉キャンパスの國分紀嗣(こくぶのりつぐ)事務長港北区連合町内会川島武俊会長(篠原地区連合自治会長)がテープカットを実施。お互いのこれまでの労を労(ねぎら)いつつ、新たに生まれた図書取次所の開所を祝っていました。

横浜市内で初めて民間、学校施設内に取次所が設けられたばかりでなく、企画展示スペースがあるのも初の試みとなった

横浜市内で初めて民間、学校施設内に取次所が設けられたばかりでなく、企画展示スペースがあるのも初の試みとなった

予約はネットで、「出張登録会」でカード登録を

月2~4回実施される図書館カードの「出張登録会」の実施日のためか、10時のオープン前には長い列ができたため、開所時間を約10分早めて対応

図書館カードの出張登録会は月2~4回開催される予定。2019年度のカード登録率(対人口比)は市平均が約24%なのに対し、港北区はわずか約16%と低調。武蔵小杉駅直結の川崎市立中原図書館を利用している、本は買っているという声も多かった

図書館カードの出張登録会は月2~4回開催される予定。2019年度のカード登録率(対人口比)は市平均が約24%なのに対し、港北区はわずか約16%と低調。武蔵小杉駅直結の川崎市立中原図書館を利用している、本は買っているという声も多かった

真新しい図書館カードや、予約した本を手に取次所を後にする人々の姿が見られていました。

インターネットなどで予約した本がバックヤードに少しずつ到着していた

インターネットなどで予約した本がバックヤードに少しずつ到着していた

横浜市内では11カ所目民間施設や大学など学校施設内で初の開設となるばかりでなく、「企画展示スペース」を市内の図書取次所としては初めて設置したというチャレンジもあり、この日は新聞社やケーブルテレビ局などのメディアも複数来訪。

10時から12時までの「出張登録会」では、157人が登録したといい、図書館や区の担当者も、反響の大きさ、ニーズの高さを強く感じていたようでした。

「開所式」の司会進行を担当した港北区区政推進課の田中郁雄課長。バックヤードの本や資料に個人情報の記載は見えないしくみだという

「開所式」の司会進行を担当した港北区区政推進課の田中郁雄課長。バックヤードの本や資料に個人情報の記載は見えないしくみだという

区の北部エリアに住まい通う人々にとって「待望」の設置となった同施設は、平日は10時から20時まで土休日は10時から18時まで開館。現場の運営は受託事業者として丸善雄松堂株式会社(東京都港区)が担い、年末年始などを除いてほぼ毎日オープンするとのこと。

透明感あふれるガラスの壁に、「日吉の森」を思わせる森林が描かれた外観が目にも鮮やかな同施設。

外側に設けられた「図書返却ポスト」では開館していない時間(年末年始などを除く)に横浜市立図書館で借りた書籍や資料の返却が可能

外側に設けられた「図書返却ポスト」では開館していない時間(年末年始などを除く)に横浜市立図書館で借りた書籍や資料の返却が可能

木目調を基調とした約60平方メートルの施設内には、貸し出し・返却カウンターのほか、市内初の本の企画展示スペースも設置されています。

外側に向けたデジタルサイネージ(電子掲示板)では、同施設や図書館、港北区に関する情報を掲出し発信していく予定とのこと。

「デジタルサイネージ」での情報発信にも期待したい

「デジタルサイネージ」での情報発信にも期待したい

港北図書館としては、同施設はもちろん、地区センターやコミュニティハウスなど地域の各施設との連携をより深めながら、社会教育事業街の課題解決に向けてのさまざまな取り組みをおこなっていきたい」と同図書館の高安宏昌館長も語るように、広く図書館や同施設を拠点に、人と人、そして人と地域をつなぐ活動をおこなっていく考えです。

開所に尽力した港北図書館、横浜市立中央図書館、港北区役所の皆さん。長年の悲願達成のため企画・構想段階から4年間にも及ぶ事業へのチャレンジになったという

開所に尽力した港北図書館、横浜市立中央図書館、港北区役所の皆さん。長年の悲願達成のため企画・構想段階から4年間にも及ぶ事業へのチャレンジになったという

なお、同施設では、図書予約の申し込みはできず、図書館公式サイト内の蔵書検索ページや電話などを通じて予約した書籍・資料の受け取りと返却が可能です。

また「出張登録会」開催時を除き、図書館カードの新規登録はできないしくみになっています。

「ほぼ濡れず」に、横浜市営地下鉄グリーンライン・東急東横線日吉駅の地下改札からのアクセスが可能という抜群の立地にも注目したい

「ほぼ濡れず」に、横浜市営地下鉄グリーンライン・東急東横線日吉駅の地下改札からのアクセスが可能という抜群の立地にも注目したい

開所初日の19日以降、「港北の小学生がえらぶ本」の企画展示が行われているほか、1月23日(日)の11時から15時まで、約3000冊の本を積みこんだ移動図書館「はまかぜ号」バスが協生館を訪問。書籍の貸し出しや返却、図書館カードの新規登録受付も行われるとのことです。

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【参考リンク】

日吉図書取次所(愛称:日吉の本だな)の案内ページ(港北区)

日吉図書取次所(日吉の本だな)のイベント(横浜市教育委員会事務局 港北図書館)※「出張登録会」日程や「はまかぜ号」の来訪についてなど


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