新吉田小が50周年ウイーク、「しんよしだくん」パン販売や記念行事も | 横浜日吉新聞

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7月21日から約1カ月間をかけて新吉田小の校舎東側に描かれた「しんよしだくん」の巨大壁画。同校の「クスノキ」も描かれている

7月21日から約1カ月間をかけて新吉田小の校舎東側に描かれた「しんよしだくん」の巨大壁画。同校の「クスノキ」も描かれている

新吉田の小学校が「50周年」――子どもたち、保護者、そして地域ぐるみで学校の誕生記念ウイークを祝います。

新吉田東6丁目にある横浜市立新吉田小学校(関谷道代校長)と、同小学校50周年実行委員会(榎本哲也実行委員長)は、きのう(2021年)11月17日(水)から来週23日(火・祝)までの1週間を、1971(昭和46)年からの「創立50周年お祝いウイーク」としてスタート。

リアルでの大掛かりな式典実施が難しいことから、初日となる17日は、校内テレビ放送による50周年ウイークの紹介や校歌・卒業生インタビューを放映しています。

第16代の関谷校長。“黒い大地”と校歌の冒頭部で歌われてきた頃、それ以前の航空写真を校内に掲示している

きょう18日(木)には紙芝居「新吉田小学校のことを知ろう」、19日(金)には卒業生インタビューを放映したのち、体育館での同小学校PTA(榎本哲也会長)主催の保護者らによるミュージカル「しんけん なかよし だいすき」を、両日ともに学年ごとに披露するというプランも。

来週の22日(月)には、同小学校のプロモーションビデオ、翌23日には記念式典を校内テレビ放送にて流し、その歴史的瞬間を全校児童で共有する予定です。

「町や学校を大好きな状態」目指す、1000日前からカウントダウン

作曲家・元橋康男さんによる校歌の直筆楽譜(上)を「金庫にあったものを額に入れて掲示しました」と関谷校長。「50周年記念オリジナルソング」も並べてその曲の誕生の感動を伝えている

作曲家・元橋康男さんによる校歌の直筆楽譜(上)を「金庫にあったものを額に入れて掲示しました」と関谷校長。「50周年記念オリジナルソング」も並べてその曲の誕生の感動を伝えている

同小学校の教職員、PTA、そして地域の人々からなる「50周年実行員会」では、「子どもたちが『町や学校を大好きな状態になっている』ことを実現するため、イベント企画や環境づくり、式典、記念誌づくりといった4つの委員会を設けて、1000日前からの「カウントダウン」を実施。

記念ソングや巨大壁画、式典や記念誌制作、航空写真の撮影といった取り組みをおこなってきました。

昨年度(2020年度)に6年生が、横浜市教育委員会の「はまっ子未来カンパニープロジェクト」にエントリーしおこなった民間企業「ひげのぱん屋」(株式会社ゆめ酵母=新吉田東5、横澤詔子社長)との“協業”により誕生した、同小学校のキャラクター「しんよしだくん」のパンを、今年の卒業・入学シーズン(3月中旬~4月中旬)以来、50周年記念シーズンとして今月中に復活販売

児童が作った「新吉田小学校のあゆみ」の歴史展示も

児童が作った「新吉田小学校のあゆみ」の歴史展示も

“第二の校歌”と位置付ける50周年記念ソング「みんなくすのき」を作曲したのは、同校の校歌も作曲した元橋康男さん。昨年度(2020年度=2021年3月)に卒業した6年生たちが元橋さんの指揮により歌った映像も収録。「みんなくすのき」はミュージカル内でもオープニングで披露される予定とのことです。

今回の記念行事について、第16代の関谷校長は、「学校の周囲は、かつて“黒い大地”と校歌の冒頭部で歌われてきたように、田んぼや畑が多く、周辺に大きな建物もあまりなかった頃からの歴史を重ねてきました」と、元橋さんが校歌に描いた開校当時の風景にも想いを馳せ、その歳月をしみじみと振り返ります。

6年生児童とのコラボで誕生した「しんよしだくん」パン。メロンパンやチョコレートが入るなど、子どもたちらしい夢あふれるパンに。平日は20~30個、土日は50個以上売れることもあるという(ひげのぱん屋~株式会社ゆめ酵母提供)

6年生児童とのコラボで誕生した「しんよしだくん」パン。メロンパンやチョコレートが入るなど、子どもたちらしい夢あふれるパンに。平日は20~30個、土日は50個以上売れることもあるという(ひげのぱん屋~株式会社ゆめ酵母提供)

校内に植えられた「クスノキ」を“子どもたちの成長”にも重ねる想いから、50周年を記念し7月21日に校舎の東西に描かれた「しんよしだくん」の、東側の巨大壁画にも、クスノキをデザイン内に入れて作画し通りかかる人々にその存在感も披露しています。

今から18年前の2003(平成15)年7月に、学校の広報誌に初めて登場したという学校のキャラクター「しんよしだくん」の生みの親で、日吉生まれ・育ちのイラストレーター・山名阿代(あつよ)さんは、「子が当時在学していたため、担当したPTAの広報委員として発案しました」と、校章デザインを“帽子”に見立ててデザインを思いついたという当時を振り返ります。

「しんよしだくん」の生みの親・日吉出身の山名阿代(あつよ)さん。日吉南小、日吉台中、新羽高校と区内で学び、東京デザイナー学院に進学。ペーパーアートやLINEスタンプのクリエイターとしても活躍している

「しんよしだくん」の生みの親・日吉出身の山名阿代(あつよ)さん。日吉南小、日吉台中、新羽高校と区内で学び、東京デザイナー学院に進学。ペーパーアートやLINEスタンプのクリエイターとしても活躍している

以降、一時期使われていなかった時期もあったものの、40周年、そしてここ数年は特に「しんよしだくん」を活用した様々な場面でのデザインをボランティア(無償)でおこなっているといい、「子が6年間、健康で、楽しく学校で過ごさせていただいた場所として心から感謝しています」と、現在も学内外に広がる「しんよしだくん」のデザイン協力に尽力する理由を説明します。

学校にかかわる一人ひとりの「熱き想い」がぎっしりと詰まった「50周年ウイーク」は、1000日前のスタート時点、またフィナーレとなる来週23日までの間も、子どもたちの目をおそらくひときわ輝かせながら、その周囲の大人たちも“夢中になれる”時間、そしてその空間を共有することになりそうです。

【関連記事】

<レポート>新吉田小創立50周年ウイーク、ミュージカルや式典で「最終章」(2021年11月23日)※リンク追記

マリノスケが2年ぶりに新1年生を祝福、市内最多3千人にランドセルカバー(2021年4月13日)

横浜市立新吉田小学校に関する記事検索一覧(横浜日吉新聞)

【参考リンク】

横浜市立新吉田小学校のサイト ※「50周年実行委員会」の詳細ページも

学校紹介~沿革(同)

第5回はまっ子未来カンパニープロジェクト実施(横浜市教育委員会)※新吉田小学校の取り組みについても掲載

しんよしだくん販売スタート【新吉田小学校創立50周年記念】(ひげのぱん屋~株式会社ゆめ酵母)

パティスリール・ポワソン通信(パティスリール・ポワソン)※新吉田東6丁目の洋菓子店。「はまっ子未来カンパニープロジェクト」でしんよしだくんのクッキーを制作した


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