<横浜市>港北区内の自宅療養者に「ファストドクター」と連携を試行していた

横浜日吉新聞

新型コロナウイルスの感染爆発状態にあった今年(2021年)夏の終わりごろから、港北区の自宅療養者に対し、横浜市がテレビで知られる民間の“訪問ドクター”を試行導入していたことがわかりました。市健康福祉局が港北区内を対象に連携を試行しているもので、今後も医療現場が逼迫した際に自宅療養者のサポートに活用していく計画です。

夜間や休日などに医師が往診する「ファストドクター」の公式サイト

夜間や休日などに医師が自宅療養者への往診を行っている民間事業者の「ファストドクター」(東京都新宿区)は、今年7月から8月にかけての“第5波”と呼ばれる感染爆発下のなか、病床ひっ迫で入院できない新型コロナ患者の自宅を訪問し、酸素吸入などの診療を行っている様子がテレビのニュース番組でたびたび放映されました。

2016(平成28)年に菊池亮医師(現代表医師)らが創業したファストドクターは、緊急を要する患者宅に医師が訪問して診察を行う医療事業者で、現在は1000人超の医師がおり、1日あたり50人から70人の医師が勤務。東京都内の大部分と港北区を含めた横浜市や川崎市のほぼ全域を往診対応エリアとしています。

昨年冬以降の新型コロナ禍では、首都圏を中心に病床がひっ迫するなか、東京都や藤沢市などの自治体がファストドクターと連携。重症化リスクが高い自宅療養者に対し、保健所が依頼する形で、ファストドクターが自宅療養中の患者への往診や医療相談などを行ってきました。

そんななか、横浜市でも「自宅療養者見守り支援事業」の一環として、今年8月21日から新たにファストドクターと連携。市内18区のなかで感染者数がもっとも多く、自宅療養者も目立っていた港北区で、試行的に電話相談や救急オンライン診療、救急往診などを始めているとのことです。

9月30日時点の横浜市における感染状況、入院中は660人、自宅療養者は市内全体で450人ほどとなっている(市の発表資料より)

横浜市健康福祉局によると、市内では重症化リスクの高い患者が入院できないようなケースは多くはなく、感染者数も激減していることから、現時点でファストドクターへ自宅療養者のフォローを依頼することは少ないといいます。

ただ、今冬に向けて“第6波”の到来を予測する専門家も目立つだけに、再度の医療ひっ迫など「いざ」という時に安心感が得られることになりそうです。

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【参考リンク】

ファストドクター(深夜・休日の往診)

ファストドクター往診の流れ(新型コロナの自宅療養者以外でも、緊急時は自ら電話するなどして利用可能)


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