横浜市とタッグを組んだ大手製薬会社から、「コロナに負けない」健康と食生活の秘訣を学んでみませんか。
横浜市港北区役所(大豆戸町、鵜澤聡明区長)は、来月(2021年)9月1日(水)の10時から12時まで(接続開始は9時30分より)、インターネット(オンライン)を通じ、リアルタイムで受講できる「フレイル予防講習会」を開催します。
「フレイル」とは、日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、「Frailty(虚弱)」の日本語訳で、「健康」と「要介護」の中間の状態を表す、広く注目されているトレンドの言葉の一つ。
厚生労働省研究班の報告書では「加齢とともに心身の活力が低下し、社会的なつながりが弱くなった」状態と定義。早めに気付いて、適切な対応をすることで健康を取り戻すことができるともいわれています。
この「フレイル」という言葉やその意味について、2019年度の横浜市の「高齢者実態調査」の結果では、「言葉も意味も知っている」は14パーセントにとどまっていることもあり、「まずはフレイルについて知り、予防や、生活習慣の改善に取り組んでもらえれば」(同イベントの担当者)と、講習会を開催することを決定したものです。

厚生労働省のパンフレット「食べて元気にフレイル予防」(写真・リンク)では、フレイルについて詳しく解説している
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、講習会は区内の地域ケアプラザや区役所など6カ所をオンラインでつなぎ、大規模に開催する予定でしたが、さらなる感染拡大で会場設定での実施を断念、オンラインのみでおこないます。
長期の自粛生活により日常生活が慎重になり、結果的に外出しなくなる、人とも話さなくなり心も身体も弱まっている状態にある人(フレイルな人)が増えているとの懸念(同担当者)もあり、講習会の開催が決まったとのこと。
講習会を担当する大塚製薬株式会社(東京都千代田区、井上眞社長)は、横浜市と、市民の健康増進などについての連携協定を昨年(2020年)11月に締結しています。
同社のニュートラシューティカルズ事業部に所属する鈴木里菜さんが登壇、鈴木さんが所属する事業部のニュートラシューティカルズとは、栄養と医薬品から作られた言葉とのことで、1970年代から大塚製薬で開発していた健康維持増進製品の事業を表しているとのこと。
今回のオンライン講習会は、オンライン会議システム「Microsoft Teams(マイクロソフト チームス)」を用いて行われ、スマートフォン、タブレット、パソコンでも参加できますが、事前にアプリケーションをダウンロードすることが必要です。
講習会への参加費用は無料、定員90人(先着順)。申込みは横浜市のサイトから可能となっており、受講対象者は港北区に在住していること。年齢などの制限はありません。
受講内容詳細などの問い合わせは、同区役所高齢・障害支援課(電話:045-540-2328)まで。
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・コロナに負けじと「集まれラジオ体操の森」、7/23(木・祝)から月2回(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年7月22日)※各地域ではコロナ禍に負けないイベント開催などの取り組みを行ってきた
・初のオンライン“港北区民まつり”開始、11/23(月)まで動画など順次公開中(新横浜新聞~しんよこ新聞、2020年11月4日)※昨年、初開催。オンラインイベントでの実施スタイルが現在ではスタンダードになりつつある
【参考リンク】
・フレイル予防講演会(横浜市港北区)
・フレイル予防講演会 受付フォーム(横浜市電子申請・届出サービスのページ)
・フレイル予防(公益社団法人東京都医師会)※「フレイル」についての解説動画(2分46秒)も
・Microsoft Teams(マイクロソフト チームス)へようこそ(マイクロソフトのページ)※ダウンロードや使い方についてなど
・健康づくりの推進等に関する協定締結企業(横浜市健康福祉局のサイト)