これまで以上に強い感染の波が押し寄せている――。三度目となる「緊急事態宣言」の発出初日となったきのう(2021年)8月2日(月)、横浜市では1日あたりの新型コロナウイルス感染者数が過去最多の825人にまで増え、直近1週間の新規感染者数は前週と比べ2.4倍に達しました。
横浜市内の感染者数はこれまで今年1月18日の542人が最多でしたが、先週7月30日(金)に540人となり、翌31日(土)には737人に到達。8月1日(日)は393人といったん落ち着いたものの、きのう2日(月)には825人にまで増加しました。
きのう林文子市長は市民向けにメッセージ動画を公開し、「今、これまで以上に強い感染の波が押し寄せています」といい、「直近1週間の新規感染者数は3390人で、前週と比べ実に2.4倍に達しています」と報告。
そのうえで、「急増の一因となっているのが、従来よりも感染力の強いデルタ株です。急速に置き換わりが進み、県内では、デルタ株の感染者の割合が約44%まで増加しています」と危機感を表しました。
一方、ワクチン接種は7月末までに約73万人が2回目の接種を終えたといい、「陽性患者さんに占める高齢者の方の割合は、今年2月時点で31%でしたが、7月は、実に5%と大きく抑えられています。職域や大学で、ワクチン接種の機会がある方は、ぜひ積極的にお受けいただくようにお願いします」と呼びかけます。
なお、横浜市のワクチン接種は8月2日現在、集団接種会場の受付が65歳以上と64歳以下で基礎疾患を持つ市民などの「優先接種者」に限られており、それ以外の市民向けの接種については「8月頃を目途に、接種時期や予約についての通知をお送りします」などと市の公式サイトで告知している状況です。
林市長は「希望するすべての皆様が接種を受けられるよう、国から、必要となるワクチンをしっかりと確保し、着実に進めていきます」と述べました。
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【参考リンク】
・林文子横浜市長からの緊急事態宣言の発出に伴う市民の皆様に向けたメッセージ(横浜市、2021年8月2日)
・横浜市内の陽性患者の発生状況データ・相談件数(横浜市)
・新型コロナウイルスワクチン接種について(特設ページ)(横浜市)