処方薬が日吉駅近くのファミリーマートで24時間受け取れるようになります。慶應義塾大学日吉キャンパスの協生館内にある「日本調剤 慶應日吉薬局」では、近くの綱島街道沿いにある「ファミリーマート 箕輪町一丁目店」(箕輪町1)の店内ボックスで処方薬を受け渡す実証実験を今月(2021年)7月5日から始めました。
これは、「処方薬受け渡しサービス」と題し、日本調剤株式会社(東京都千代田区)と株式会社ファミリーマート(東京都港区)が人と接触せずに処方薬を受け渡す新たな方法として、横浜市内にある4カ所の調剤薬局とファミリーマート3店を使って開始したもの。
新型コロナウイルス禍を機に非接触の接客が求められていることから、日本調剤がファミリーマートに協力を呼びかけて実証実験に着手。薬局とコンビニが近いなどの理由から日吉の店舗も選ばれました。
日本調剤では、通常の処方薬を受け取る場合と同様に薬剤師が薬について説明した後、処方薬の受け渡しはファミリーマートの店舗内で行うという仕組みで、その特徴は、ファミリーマートの店舗内に置かれた「キーステーション(KEY STATION)」(Keeyls株式会社運営)と呼ばれる“受け渡しボックス”を活用することです。
キーステーションは、もともと不動産などの鍵の受け渡しを行う管理システムとして、ファミリーマート店舗内などに設置されていた受取用ボックス。
ホテルや旅館の無人フロント化システムとしても活用されていることから、リモートによる本人確認機能を備えており、「セキュリティや個人情報が保てることが一番の特徴」(日本調剤広報部)だといいます。
利用の流れは、「日本調剤 慶應日吉薬局」で鍵を解錠するために使用する予約番号を受け取り、綱島街道沿いにある「ファミリーマート 箕輪町一丁目店」の店内にあるキーステーションで、好きな時間に受け取る形となります。
日本調剤では、「他の薬局でも同様の受け渡しサービスを始めていますが、今回のサービスは個人情報の安全が保てることが特徴で、24時間受け取れることを歓迎する声も届いている」(広報部)といいます。
ファミリーマートは、「ライフスタイルに合わせて変化が必要なコンビニの姿勢とも一致した。どこまでニーズがあるのかを見ていきたい」(広報部)と話しています。
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【参考リンク】
・ファミリーマートで24時間処方薬受け取り可能なサービス 横浜市内の4薬局で開始(日本調剤)
・日本調剤 慶應日吉薬局の案内ページ(日本調剤、慶應協生館1階)
・ファミリーマート 箕輪町一丁目店の案内ページ(ファミリーマート、綱島街道沿い)