日吉6丁目のバス停「宮前南」から「日大グランド前」付近のエリアで、敷地が50平方メートル程度の「狭小住宅」の分譲が相次いでいます。2021年6月現在、工場跡地で21戸の宅地化が完了しており、近くの駐車場跡では17戸の宅地造成が行われている状態です。このうち21戸は建物の建設前ながら完売したといいます。
日吉6丁目の日大高校グラウンドに近いエリアは、工場集積地帯の綱島東5丁目に近いこともあって、工場や倉庫の立地が目立っていましたが、近年は宅地化が進行。2017(平成29)年には2カ所の工場が撤退し、跡地には計35戸が分譲されました。
昨年(2020年)夏ごろには、さらに複数の工場が解体され、約1384平方メートルの跡地には、3階建ての一戸建て(42.82~68.74平方メートル)21戸を建てるための宅地造成が完了している状態です。
6月時点でまだ建物は建っていませんが、同地を販売する株式会社オープンハウス・ディベロップメント(東京都千代田区)によると、今年に初めから販売を始めており、すでに全区画が完売しているといいます。
一方、同地から近い宮前南バス停の至近、トオカツフーズ本社の駐車場・駐輪場などとして使われていた約1156平方メートルの跡地でも、3階建ての一戸建て(50.28~58.24平方メートル)17戸を建設するための宅地化造成工事が行われている最中です。
同地を販売する株式会社レイナハウス(神奈川区栄町)によると、現時点でまだ販売は行っておらず、夏以降に販売を始めたい考えだといいます。
日吉6丁目で建てられている一戸建ては、いずれも50平方メートル程度の敷地に建てられた3階建てで、いわゆる“狭小住宅”と呼ばれる物件です。
周辺の狭小物件を多く扱っている不動産事業者によると、「狭小ではあるが土地を所有でき、3階建てだと駐車場代もかからないというメリットがある。ファミリーや若い世代からの需要が高く、駅周辺のマンションとは違って価格面でも買いやすい」と宅地化が進む背景を説明します。
「これらの物件は一気に十数戸単位で分譲しているので、入居後にコミュニティを築きやすい点も喜ばれている。大々的に広告を打たなくても、建てれば売れているので、今後も宅地化を狙っていきたい」と話していました。
これから先も、日吉6丁目周辺で工場の撤退や宅地化が進んでいくのでしょうか。
【関連記事】
・日大グランド近くの日吉6丁目、2つの工場跡に“ミニ戸建て”的な35戸を計画(2017年4月6日)
・日吉6丁目のセイムス隣の駐車場跡地、32戸の「共同住宅」を計画(2019年8月1日、今回の17戸の並び、レオパレス21が計画していたが工事は中断している)
【参考リンク】
・日吉6丁目「一戸建て」21戸(工場跡)の場所(グーグルマップ)
・日吉6丁目「一戸建て」17戸(宮前南バス停近くの駐車場跡)の場所(グーグルマップ)