25周年を迎えた社会奉仕団体が、地域に生まれる「こども食堂」を熱く支援します。
1996(平成8)年1月の創立から四半世紀の歴史を重ねた横浜日吉ロータリークラブ(事務局:日吉本町1)は、下田町で発足した「下田子育て応援会」(近藤信武代表)が運営する予定のこども食堂「下田ほっと食堂」に対し、今週(2021年)5月19日にザ・ニューオークラ(樽町4)で行われた同会の例会で10万円を寄贈。
新型コロナウイルス感染症の影響で昨年度(2020年度)からの開始予定が延期となり、未だにスタートできずにいる同事業に“熱き”エールを送ります。
現在、月に3回の例会を行い、会員間の研鑽(けんさん)と親睦をはかる同クラブですが、今回の例会に、下田子育て応援会で副代表・会計を務める岩城直子さん、運営委員を務める滝口和子さんを招へい。
同クラブの小嶋勇会長(株式会社日能研関東会長、都筑区中川中央1)が岩城さん、滝口さんに目録を贈呈、コロナ禍で「足踏み」をせざるを得ないことを嘆く二人を熱く激励していました。
1917年にアメリカで誕生、地域社会や国際的な課題、世界平和への貢献を行うことを目的とし世界中で活動するロータリークラブの、神奈川県の横浜市・川崎市内全55ロータリークラブにより構成されている「国際ロータリー第2590地区」では、新型コロナ禍の影響を受け、地域で活動する「こども食堂」への支援を行うことになったといいます。
下田町では、横浜市立下田小学校(下田町4)の元PTA会長で、同小学校の教育ボランティアとしても地域で活躍している近藤代表を中心に、「地域のコミュニケーションを支援することができれば」という機運が高まり、岩城さんや滝口さんほか、地域で子育て支援をしているメンバーら11人による「下田子育て応援会」が誕生。
昨年2020年2月に発足したものの、「下田地域ケアプラザ(下田町4)が会場なのですが、立ち上げ後すぐにコロナ禍に突入してしまい、未だに開催することができていません」と岩城さん。
それでも、「今年9月の本格始動に向けての準備を行っていくことができれば」と、本来の目的である小学生やその家族を対象とした食事の提供や、“コロナに負けない”形態での交流事業といった「居場所づくり」についても手掛けていきたいとの想いを熱く語ります。
岩城さんは、「20年間、民生委員を務めてきましたが、最近では共働き家庭が増えたこともあり、子どもたちの生活や地域に目を向けられない人々が増えてきている、そのしわよせが来ているのではないかと感じてきました」と、こども食堂を立ち上げるきっかけや理由についても説明します。
無事に開催できた際には「地元の野菜も多く採り入れ、食事を提供することができれば」と、滝口さんも、食事の企画のみならず、子どもたちが交流できる「お楽しみ会」もあわせ計画していきたいとのプランを打ち明けます。
「下田ほっと食堂」は、今秋9月以降、土曜日または日曜日、祝日などの昼の開催を計画しているといい、「無事に開催された際には、ぜひお越しいただければ。告知は下田小学校でのプリント配布で行う予定です」と、定員20人を予定しているというこども食堂への参加を呼び掛けています。
横浜日吉ロータリークラブでは、昨年7月から小嶋勇会長が、同会創設時以来の2回目の会長として就任。同会の事務局で勤務する東海和子さんは、「小嶋会長の就任以降、10人もの新会員が入会し、現在43人にもなりました」(5月21日現在)と、新規会員が増えたという同クラブの活況を喜びます。
例会やレクリエーション、他地区との交流などを通じ、日吉周辺地区のビジネスパーソンをつなぎ結ぶことでの「存在感」も高まりつつある同クラブの今後の活動にも、地域社会からのさらなる期待感が寄せられていきそうです。
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