新型コロナ禍での学校活動に苦心している様子がうかがえます。横浜市教育委員会は、小学校や中学校、特別支援学校などの市立学校における感染対策や感染状況、今後の方針などを今月(2021年)4月21日に横浜市会「こども青少年・教育委員会」で報告しました。
市教委の報告によると、昨年(2020年)6月1日に市立学校を再開して以降、今月4月19日までに教職員112人、児童生徒683人に新型コロナウイルスへの感染が判明。児童生徒の感染者はいずれも無症状または軽症だったとのことです。
市内に509ある市立学校(小学校340、中学校145、特別支援学校13、高等学校9、義務教育学校2=2020年度、分校含む)のうち、これまでに337校で感染が確認され、77校では休校が行われたといいます。また、昨年9月に小学校1校、同11月には中学校1校、翌12月は中学校2校でクラスター(集団感染)が発生しました。
今年3月の卒業式や4月に開かれた入学式は、参列者を各家庭から1人に限定したり、座席を1メートル以上離したり、来賓や在校生の参列を見送ったりといった感染対策を各学校がそれぞれ独自に実施するとともに、式典を教室へライブ配信したり、写真撮影用の立て看板を多く設置したりといった工夫も行われています。
一方、現時点で4月20日(火)から5月11日(火)までの期間に横浜市が「まん延防止措置(正式名称:新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置)」の適用区域になったことにともない、市立学校での教育活動をどうするかの考え方も提示。
まん延防止措置の期間中は、
- 児童生徒が長時間、近距離で対面形式となるグループワーク
- 近距離で一斉に大きな声で話す活動
- 室内で児童生徒が近距離で行う合唱・管楽器演奏(リコーダー、鍵盤ハーモニカなど)
- 児童生徒同士が近距離で活動する調理実習
- 児童生徒が密集する運動や、近距離で組み合ったり接触したりする運動
こうした活動は実施を見合わせるといいます。
中学校などでの部活動については、極力マスクを着用して活動することを基本として、試合などの学校外での活動は、原則として中学校は市内、高等学校は県内に限定する考え。
また、期間中に予定されている遠足や宿泊行事については、宿泊を伴う場合と県境を越えるものは、延期または中止することとしました。
期間中も市立学校では、校外行事や授業参観などが予定されており、各学校で行事計画を見直すなどの対応を行うとのことです。
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【参考リンク】
・横浜市の全市立学校リンク集(教育委員会)
・港北区内の全市立学校リンク集(教育委員会)