保健所の機能強化と増員図る、横浜市長がコロナ対策でメッセージを発信 | 横浜日吉新聞

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都内との往来が多い横浜市は、何としても今後の感染拡大を食い止めなくてはなりません――。横浜市は今週(2021年)4月14日(水)と15日(木)に相次いで林文子市長の動画を公開し、市民や事業者、医療従事者のそれぞれに向けたメッセージを発信しています。

4月14日と15日に公開された林市長の動画メッセージ

東京23区などに「まん延防止措置(新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置)」が実施され、横浜市をはじめとした神奈川県内で感染状況が悪化し、近く措置の適用が見込まれるなかで公開された今回のメッセージ動画。

林市長は市民向けの動画で、「感染拡大の波は、東京に隣接する神奈川県にも必ずやってきます。都内との往来が多い横浜市は、何としても今後の感染拡大を食い止めなくてはなりません」と危機感を表します。

横浜市の感染状況は悪化している(動画メッセージより)

そのうえで、保健所の機能強化を図り、112人の職員を増員したことや、全体で925床の病床を確保したことなどを報告。感染が拡大した場合には、入院調整を行う「Y-CERT(ワイサート)」の体制もさらに強化するといいます。

事業者向けには、今年1月から3月までの横浜市内企業で自社業況BSI(Business Survey Index)が全産業でマイナス44.5ポイントとなっていることを紹介し、「令和3年度予算で2405億円を計上したコロナ禍での『くらし・経済対策』でも、市内中小企業の皆様の事業継続をお支えしていきます」と述べました。

市内事業者向けの支援について(動画メッセージより)

また、医療従事者に対しては、「ワクチン接種はもちろん、今後も医療提供体制をしっかりと維持していくためには、医療従事者の皆様のご協力が欠かせません」といい、「患者さんを受け入れる医療機関への支援金をはじめ、必要な施設整備や備品の購入費用の助成などにより、皆様をしっかりとご支援していきます」と話します。

これまでに市民らから680件・1億2800万円を超える寄附が寄せられているといい、「患者さんを受け入れている医療機関の休憩室や宿舎の改修をはじめ、皆様の働きやすい環境を整えるためのご支援などに使わせていただいています」と報告しました。

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<横浜市>新型コロナ「ワクチン」接種券は4/23(金)以降に順次発送(新横浜新聞~しんよこ新聞、2021年4月16日)

【参考リンク】

【市民向け】林文子横浜市長からのメッセージ(2021年4月14日)

【事業者向け】林文子横浜市長からのメッセージ(2021年4月15日)

【医療従事者向け】林文子横浜市長からのメッセージ(2021年4月15日)


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