今年（2021年）1月1日現在の地価を国が調査した「公示地価」が今月3月23日に発表され、新型コロナウイルス禍のなか、日吉・綱島・高田など港北区内全体でプラスを維持するとともに、新駅開業に伴う再開発が続く綱島東1丁目は神奈川県内10位となる上昇率を見せました。
神奈川県内の住宅地における2021年公示地価の価格順位（上）と上昇率の順位（下）（神奈川県の資料を加工）
「これまで利便性の良好な横浜市東部や中心部で比較的高い上昇率を示してきたが、コロナ禍の影響による先行き不透明感等から上昇率はかなり縮小」（神奈川県政策局）という傾向が見られた今回の地価公示。横浜市全体では住宅地の地価が前年比マイナス0.2％と下落するなか、港北区は前年の2.4％には及ばないものの、0.5％の上昇率を維持しました。
また、港北区は商業地についても0.6％（前年3.9％）、工業地も1.2％（前年2.1％）それぞれプラスを維持しています。
日吉・綱島・高田の周辺では、中区山手と川崎市中原区小杉町2丁目に次いで県内で3番目に地価の高い「日吉本町1丁目5番10号（一戸建て）」は1.5％（前年5.2％）上昇し1平方メートルあたり61万5000円。
新綱島駅に近い綱島東1丁目の住宅地ではマンション建設も（写真左側）
現在建設中の新綱島駅からほど近い「綱島東1丁目16-18（一戸建て）」は2.9％（前年4.2％）上昇し、1平方メートルあたり35万5000円。上昇率では県内で10位となりました。
綱島では西口の綱島地区センターに近い「綱島西1丁目16-17（一戸建て）」が2.0％（前年2.6％）の上昇で、1平方メートルあたり40万8000円。区内の住宅地では綱島東1丁目に次いで2番目の上昇率となっています。
商業地では、綱島駅西口のりそな銀行に近い5階建て商業ビル「綱島西1丁目1-3」が1.4％の上昇を見せた一方、日吉駅前の中央通りにある5階建て商業ビル「日吉本町1丁目2-2」はゼロ成長（前年3.9％上昇）となりました。
港北区内の住宅地・商業地・工業地の2021年1月1日の公示地価は次の通り。
港北区内の住宅地における2021年公示地価（神奈川県の資料を加工）
港北区内の住宅地における2021年の公示地価（赤色の部分）と商業地（黄色の部分）、工業地（黄色の部分）の公示地価（神奈川県の資料を加工）
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・＜2020年公示地価＞日吉本町1と綱島東4は堅調、新駅期待の綱島東1が上昇（2020年3月20日、前年の結果）
・＜基準地価＞コロナ禍で宅地価が下落傾向も、綱島西3丁目と西6丁目は堅調（2020年10月1日、半年前に状況）
【参考リンク】
・令和3年地価公示（神奈川県分）について（神奈川県政策局）
・標準地・基準地検索システム（港北区内分）※検索ボタンを押せば一覧表示される
