<アピタ内クリニック>高血圧Q&Aや記録ノートを配布、検査機器の増強も | 横浜日吉新聞

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法人サポーター会員による提供記事です】完全予約制に移行したアピタ内クリニックが、高血圧や糖尿病治療での新たなチャレンジを続けています。

アピタテラス横浜綱島内「ハート内科クリニックGeN横浜綱島」で受診者を対象に配布スタートした「高血圧Q&A」と「血圧記録ノート」

アピタテラス横浜綱島内「ハート内科クリニックGeN横浜綱島」で受診者を対象に配布スタートした「高血圧Q&A」と「血圧記録ノート」

東急東横線綱島駅と日吉駅の間、綱島街道沿いの北綱島交差点に位置する「アピタテラス横浜綱島」(綱島東4)内「ハート内科クリニックGeN横浜綱島」(綱島東4)では、循環器内科・生活習慣病(高血圧症・脂質異常症・糖尿病)を専門とする完全予約制での診療を(2020年)10月から実施。

日本内科学会(文京区)の認定医、日本循環器学会(千代田区)専門医でもある院長の源河朝広さんが、新たに高血圧の治療について解説した小冊子「高血圧Q&A」を作成、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞を起こす動脈硬化を予防するために、血圧のコントロールを行っていくための、オリジナルの「血圧記録ノート」もあわせ制作し、症状が該当する受診者に配布しています。

高血圧症についての「Q&A」については、「ハート内科クリニックGeN横浜綱島」サイト(写真)上でも公開されている

高血圧症についての「Q&A」については、「ハート内科クリニックGeN横浜綱島」サイト(写真)上でも公開されている

「高血圧Q&A」では、受診者が数多く質問する事項をまとめたという源河さん。

高血圧とはどのような病気か、そもそも血圧が高いとどうなるのかや、血圧の表記(記載方法)、血圧を下げるにはどうしたらよいかといった基本的な内容から、なぜ高血圧になるのか、高血圧を治すことができるのかや高血圧はどこまで下げればよいのかなど、一つひとつの設問についての回答をそれぞれ記載しています。

糖尿病の診断・治療指標として最も重要な検査の一つ「ヘモグロビンA1c」測定器を高性能機(アークレイ アダムスA1c)へとアップグレード入れ替えも

糖尿病の診断・治療指標として最も重要な検査の一つ「ヘモグロビンA1c」測定器を高性能機(アークレイ アダムスA1c)へとアップグレード入れ替えも

例えば、血圧を下げるための降圧薬は「クセ」になるのかという設問について、源河さんは、「クセになることはありません。しかし降圧薬を止めてしまうと、血圧は再び上昇し、飲み始める前の状態に戻ってしまいます。現在の医学では高血圧を薬で治すことはできません。飲まずに治療を遅らせてしまうと、異常な血圧が続くことになり、その分だけ動脈硬化が進み血圧が下がりにくくなり、薬も効きにくくなってしまいます。脳卒中や心筋梗塞(こうそく)が起きてからでは遅いのです」と回答しています。

また、「急に」血圧が上がってしまった場合についての問いには、「一時的な血圧上昇は心配ありません。特に高齢者の場合は、一般的に血圧の変動が大きく、一時的に「180/120mmhg」以上に上昇することも珍しくありません」と、無症状の場合は緊急性がないため、あわてて救急対応をする必要はないと説明します。

非接触のセルフレジを開院当時から導入。アクリル板でのパーテーションによる感染症対策にも力を入れている

非接触のセルフレジを開院当時から導入。アクリル板でのパーテーションによる感染症対策にも力を入れている

「心配や不安になるとそれだけで血圧が上昇」するため、ゆったりと安静にするようにしてほしいといい、「薬による急激な降圧は、脳や心臓に血液が回らなくなる可能性もあるため避けるべき(日本高血圧学会ガイドラインより)。無症状であっても同じ程度の高い値が2、3日以上続くようでしたらかかりつけ医に相談してください」との対処の方法を記しています。

「血圧記録ノート」は、これまで同院の看護師らが手刷りで作成していましたが、新たにオリジナルイラストを交え、家庭での血圧測定の必要性や、血圧計の選び方、測定環境についてや、測定条件、測定の回数についても冒頭部分に掲載。

起床後1時間以内の「朝」、就寝前の「夜」に各2回計測した平均値や脈拍、さらには一週間の平均値も記載できるブランクの記入表をカラーで分かりやすく印刷しています。

完全予約制での診療を(2020年)10月から実施。「インターネット上での待ち時間表記を行う必要がなくなりました」と院長の源河さん

完全予約制での診療を(2020年)10月から実施。「インターネット上での待ち時間表記を行う必要がなくなりました」と院長の源河さん

特に「高血圧Q&A」について源河さんは、「高血圧の診療については、ここ10年で最新の医学に進化、まさにアップデートされてきています。医学はまさに日進月歩。日本高血圧学会などでの最新のガイドラインを採用した治療方針などの見解についても共有していければ」とのこと。

当院のサイト(インターネット)上でも、高血圧についてのQ&Aを記載していますので、ぜひご覧ください」と源河さん。

先月11月からは、糖尿病の診断・治療指標として最も重要な検査の一つである「ヘモグロビンA1c」測定器を高性能機(アークレイ アダムスA1c)へとアップグレード入れ替えしたほか、腎機能の重要な血液検査項目である「シスタチンC」の測定が院内で可能になるなど、設備面も含めたより新しい検査体制の充実にも力を入れていくとのことです。

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【参考リンク】

ハート内科クリニックGeN 横浜綱島の公式サイト

高血圧症(同サイト)

法人サポーター会員:ハート内科クリニックGeN 横浜綱島 提供)


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